この記事では、入学を受け入れた/お断りした事例を具体的に紹介します。
私のIT専門学校で、入学をお断りする学生さんは150名に2~3名です。
入学を断られるのは、特別な処置が必要は病気、集団教育に支障がでる重度のハンデキャップの場合のみ。あとは、卒業時に27歳を超える場合です。
よくある不安があっても大丈夫。
- 「不登校だったけど専門学校に合格できるかなぁ」
- 「通信制高校だけど専門学校でやっていけるかなぁ」
あなたは専門学校に入学できるし、やっていけますし、遅刻や欠席もできます。欠席超過すればフォローもされます。
私はIT専門学校の先生として、欠席の多い学生さんの担任をしてきました。
この記事で伝えたいことは以下です。
- あなたが欠席を改善して、しっかり就職していきたいと思ってるならOK
- オープンキャンパスで「欠席多いんですけど」と相談してOK
- 専門学校は私立学校なので、早く出願するほど受け入れてくれる「
- そもそも少子化なので、地方の専門学校もねらい目!
- 入学を断られるのは、特別な処置が必要は病気・ハンデキャップの場合のみ
あなたが専門学校で今までの課題をクリアして、立派に社会で生き抜いていくキッカケになったら、嬉しいです。
よろしくー
【実例】欠席が心配される学生さんのパターン
私は1年生の担任として、以下のような学生さんを受け持ちました。
- 中学校や高校で不登校だった
- 通信制高校で週1や月1登校コースだった
- 大学に行けなくなって中退した
- 高専の寮生活が負担で中退し引きこもった
- 病気や怪我がなかなか完治せず欠席が多かった
- 高校に通学できなくて、高卒認定試験を受けた
だいたい70~80%の学生さんが、頑張って専門学校を卒業して、立派に就職していきましたよ。
先生的には
こんぐらい普通だねー
専門学校は、高校からの内申書・入学試験の面談・保護者さんやオープンキャンパスなどで情報を集めています。
担任の先生は、「そういうこともあったのね。再発しそうになったら気を付けて様子をみようかな」と知らんふりしつつ見守っています。
あなたのことを「ダメな学生だ!」とは思ってません、「まぁ頑張ってみてね。ヤバくなりそうになったら声かけるよ」と、あなたの様子を見ています。過去がどうであれ、「今のあなた」が全てですからね。
あなたは不安だろうけど
担任も超心配してるよー
【実績】専門学校に入学できるケース・できなかったケース
まず専門学校は、「不登校」や「欠席多い」で入学を断りません。
私の専門学校で受け入れた学生さん
- てんかん…特に問題なし
- 弱視・難聴…前の席・補聴器や板書を大きくして対応
- 手足の発育不全…運動を避ける配慮で対応
- 病歴・定期健診…IgA腎炎・βサラセミア・心臓病など
- 軽い発達ハンデ…ADHDやLD。精神手帳3級程度(結構苦労します)
てんかん・病歴・軽い発達ハンデは、それぞれクラスに1~2名ずつ、計3~6名ぐらいいますよ。
特に問題起きたことないねー
例年100名の出願があれば、1~3名ぐらいご遠慮してもらっています。
私の専門学校で残念ながらご遠慮いただいた学生さん
- 年齢が27歳以上…在校生との歳の差・新卒就職の難しさから
- 特別な処置が必要なハンデ…車椅子(エレベーターがないため)・呼吸器など
- 重度の精神的なハンデ…自己主張や挙動による集団授業の妨害のため
専門学校は私立なので収益も欲しいですが、
「人生最後の学校」として「課題のある学生さんもなんとか改善して社会で生き抜いて欲しい」と考えているからです。どうしても対応できない、本人や他の学生さんの安全が心配されない限りは受けれています。
今からやれれば
いいんだよー
専門学校には、特別な保険設備はありません。国立大学だと保健センターがありますけどね。
専門学校は設備が貧弱なんです。保健室と図書室は一応あるぐらいで充実していませんし、体育館やグラウンドがない学校がほとんどです。
スクールカウンセラーの先生は1~2週間に1度、決められた曜日に来校されるだけで常駐はしていません。
よって、発作が起きた時に専門の処置が必要な方を受け入れることはできません。
とはいえ、学校の近くに病院があるなど、立地を考えてみるとひょっとしたらOKでるかもしれません。
何にせよ一度学校とお医者さんに相談して、「在学中に起きてしまった、どう対応するか」を決めていくしかないですね。
安全のためだからねー
相談して一緒に考えよー
【実際】専門学校の入学・卒業を確実にするために
- 出願を早くすれば入学できる
- 早めに相談すれば予防・対応策を一緒に考えられる
- あなたが「卒業したい」「就職したい」と思い続ければできる
あなたと保護者さんと
学校と一緒にやってこー
入学を確実にしよう | 早く入学出願する
- 早く出願するほど合格する
- 遅く出願するほど「不本意入学かな?」と心配される
- 遅く出願するほど入学ハードルが高くなる
専門学校は私立学校なので、早く新入生を確保したいです。地方都市だと人口が少ないので、なおさら入学できます。定員割れしている学校もありますからね。
遅く出願するほど、他校や大学の選考結果を待ったり、進路が決まってない学生さんです。「不本意入学だから欠席多くなるのかな?」と心配されます。実際、3月に出願してきた学生さんほど休学・退学をしていきます。
遅く出願するほど定員が埋まっているので、「もう定員埋まってるか要らないよね」「もっとマシな学生さんを待とうかな」と入学ハードルが高くなります。ちなみに、就職活動も同じです。
早ければもし断られても
次を探す時間があるよねー
予防・対策で改善してみよう | 事前に/早めに学校に相談する
専門学校への入学を断られるときは、よっぽどヒドイ状態の場合です。
正直に早めに相談して大丈夫ですよ。オープンキャンパスで相談してくださいね。
むしろ隠しておくと初動が遅れて、休学・退学につながるだけです。
入学してから、欠席が多くなれば深く聞くことはあります。「ダメじゃん!」と責めているわけではなくて、どういう予防・対応ができるかを一緒に考えたいだけですよ。
もちろん秘密は守られますので安心してくださいね。念のため「秘密にしておきたいです」と言ってくれてもOKです。
なるべく色々やっておきたいよねー
「卒業したい」「就職したい」って思いがあれば、学校は見放さない
「専門学校は欠席にキビシイ」と聞いたことありますか?
私の専門学校だと以下の通りです。
- 欠席は20日超えると進級・卒業に影響がでる
- 科目の欠課が1/3を超えると進級・卒業に影響がでる
- 超過した分は「補講」で補ってくれる
- 科目試験不合格は「再試験」してくれる(何度も)
法律で決まってるからねー
あなたが「進級したい」「卒業したい」「就職したい」と思い続ければ、学校も担任も見放しません。20日を超えたら都度「補講」を行います。
もちろん「ずっとこうしてきた」と自分の都合を押し通さず、「改善していこう」としてくださいね。
だいたい30日欠席すると
消化しきれなくなるねー
まとめ | 早く相談して早く出願して、対策を試して頑張ろう!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
ありがとー
専門学校は「人生最後の学校」として、あなたの課題を一緒に考えて、一緒に色々試していきたいです。
入学を断られることはほぼほぼないです。むしろ断られるほど重度なら学校どころではないです。
あなたが「新しい学校で、しっかり登校して卒業、頑張って就職して生きていこう!」って思い続ければ、必ず今までよりうまくいきます。担任の先生も学校も見放しません。
オープンキャンパスで早めの相談、早めの出願をして、しっかり頑張って登校してくださいね。
じゃ またー