2023年12月に購入し、完読したので徹底レビューします。
ページ番号や写真もたくさん使い、「読み方」まで解説するので、是非参考にしてくださいね。
「基礎からわかる!CCNA最短合格講義」は、ウズウズカレッジが2023/10に出版されました(以下「ウズカレ本」と書きますね)。
入門書で「足りないなぁ」、技術書が「難し過ぎるなぁ」の間を狙ったコンセプト。
- 6分野を3段階で総合的にベースアップする構成
- 書籍が苦手とする説明をフォローする50本動画
- 本番と同じ環境でできる1,475問Web模擬試験
さらに、「ウズウズカレッジCCNAコース」と「ウズカレUdemy」の50,000人超の講座経験がふんだんに生かされてます。「豊富な例え話などの初学者への配慮」、「試験分析・指導経験に基づく学習戦略の提案」には納得しました。
私の不満点は「配色」と「重要度∞の多用」程度。初版本なのに完成度は充分高く、入門書と技術書の「良いとこ取り」は成功しています。
記事の最後には、IT初学者さん/IT資格者さん向けの「読み方」も解説しましたので、購入前でも購入後でもお役立て下さい。
是非、CCNAの学習本の候補に入れて頂ければ嬉しいです。
初学者さんは3~4週間
経験者は1~2週間で読めるかなー
他書にはない「3大特徴」
ウズカレ本の3つの特徴を解説します。
- 独自の3段構成
- 50本の動画でフォロー
- Web問題は1,475問
動画とWeb問題の充実っぷりが、「プログラミングスクールを10年以上やってきただけはある」と納得のクオリティです。
本を超えた
フォローがあるねー
独自の「3」段構成
ウズカレ本では、各分野を3段階で積み重ねていく独特な構成です。
学習分野 | 1章:入門編 | 2章:基礎編 | 3章:標準偏 |
---|---|---|---|
ネットワーク基礎 | OSIモデルとカプセル化 | IPアドレスの計算 | サブネットの設計 |
アクセス | L2スイッチ | STP | VLAN |
ルーティング | IPアドレスとMACアドレス | ルーティングテーブル | OSPF |
IPサービス | Syslog | QoS | DHCP, DNS, NAT/NAPT |
セキュリティ | FW, AAA | VPN | DoS攻撃やACL |
自動化 | SDNの紹介 | SDNのAPI | SDN構築例 |
通常、資格本は分野ごとに解説をしていきます。例えばITパスポートだと、データベース・ネットワーク・セキュリティなどと、1つずつ個別に片づけていきますよね。
しかしCCNAは実務資格。
基礎用語だけではなく、仕組みや設定方法を問う問題までの対応が必要になります。
各分野の基礎から実務までを一度に解説するのもされる側も大変。
個別技術を周回しながら連携幅を広げる章立ては、画期的でありながら、理にかなっています。
ネットワークは色んな技術が複雑に絡んで作られます。チームスポーツの練習でも、個人技では不十分。2人連携・3人連携と拡大する練習法が良いですからね。
まさに「理解を積み上げながら学習を進める」独自構成です。
ウズカレ本だけができる
アプローチだねー
動画教材のフォロー「50本」
ネットワークの勉強に、書籍は相性が悪い面があります。
文章と図解とを紐づけながら、読み解く必要があります。これが面倒。
「ルータ1の192.168.2.253から、ルータ2の192.168.2.254へ送信され~」の文を見て、「図のルータ1のどのポートでぇ~」と探さねばなりません。
そこでウズカレ本なら、動画50本もついてきて一目瞭然!
動画でスライドやアニメーションなら、見るだけで分かります。本の弱点をフォローしてますね。
持ってない機器でも
見て理解できるねー
授業と同じー
楽だよねー
シミュレーター問題も
でるからねー
動画は7割が5分以内。スキマ時間で聞くのに最適です。なお、最長15分、2番目は8分30秒でした。
「見て理解」は勿論、通勤や家事での「耳読書」もできます。
「読みが進まないなぁ」ってスランプの時は、動画を見ましょう。「どんな用語が出るのか」が分かるだけで立派な予習。本を読んだ時にスッと頭に入ってきますよ。
本は自分で読み進めねばですが、動画は流せば勝手に進みます。
50本で23分41秒だったよー
1日で一周できるねー
web問題「1,475問」
CCNA合格には「3つの要素」が必要です。
そして、ウズカレ本で大まかですが揃います。
- 知識を習得する「座学」←ウズカレ本で!
- 仕組みを理解する「実習」←演示は動画で!
- 正解力を高める「問題演習」←ウズカレ本の付録!
さすがに実習までは
フォローしきれないけどねー
ウズカレ本を購入すると、Web問題演習もできます。
問題集は5種類、合計1,475問!
マーク形式だけではなく、コマンド筆記形式にも対応し、CCNA資格と「全く同じ環境」で問題演習ができます。
従来の勉強法の問題演習は、「黒本(3,828円)」と「ping-t(月額2,640円)」が有名です。
しかし、ウズカレ本なら座学+問題集で3,080円と大変お得。
初学者さんには充分な量。まずは使い倒しましょう!
どんどん問題にぶつかっていって、ぐんぐん点数を上げていってくださいね。
1章読み終わったら
ちょっとだけ味見してもいいよー
初学者への「手厚さ」
CCNAはネットワークの実務資格。
IT資格お持ちの方、エンジニアの方も受験しますが、「IT就職をしたい初学者」の方も受験します。
ウズカレ本は、入門書と技術書を橋渡しする本。入門書のように丁寧にしつつ、技術書のように出題範囲を網羅するのがコンセプト。
プログラミングスクール「ウズカレオンラン」と、Udemy講座の5万人の指導経験が、凝縮されています。
「IT初学者さんに寄り添っているなぁ」と思った点をご紹介。
- 理解しやすい「例え話」
- 詰まるポイントを、丁寧に「解説」
- IT資格者も納得の的確な「図解」
「学習者がつまづき易い」「合格と不合格を分ける」など、よ~くポイント押さえてました。
「学習者さんから質問が多いところ」
「試験ではここまで出ます」
みたいな記述が充実してるよー
先生も見習う | 豊富で身近な例え
ウズカレ本では、「身近な例え話」から解説に入っていきます。
私も授業では「郵便物」や「住所」で例えるのですが、ウズカレ本は更に上でした。
先生として「とてもうまいなぁ」と思ったのを2つ。
- 仮想化をゲーム機で(285頁)
- IPアドレスを緯度経度、URLを住所で(361頁)
仮想化とは、1つのコンピュータの中に複数のOSを動かして、複数のコンピュータ動いているようにする技術。
ウズカレ本では、「1つのゲーム機の中で、任天堂スイッチとプレステができる」と例えていました。いわゆる、バーチャルコンソールやレトロフリークですね。
「ゲームしたことないから、良く分からないかも」と不安にならなくてOKです。他にも「貯金」「書類手続き」「野球」「バーリア遊び」など、必ずどれかはピンときます。
285頁にあります。
身近なことだと
分かりやすいよねー
DNSでは、URL(www.google.co.jp)をIPアドレス(172.217.25.206)に変換します。
ウズカレ本では緯度経度と住所に例えていました。「35.68 139.68」を「東京都新宿~」のように。
たしかに緯度経度は数値なのでIPアドレスのようで、住所はURLに見えますから、うまい例えでした。361頁にあります。
うまい!
って声出ちゃったねー
授業で使わせてもらうよー
初学者に寄り添う | 丁寧な解説
「学習者がよく詰まるポイント」「捨て問にして不合格になる原因」を、丁寧に解説しています。
ネットワークの土台であるOSI7層を、1つずつ丁寧に解説するのは勿論。初学者ならではの、「よくやるミス」や「意外と分からない点」に手を差し伸べています。
ここでは、2つご紹介。
「出席番号3番から9番には何人いますか?」(248頁)
9-3+1=7名なんですよね。
+1が重要。指折り数えてみてくださいね。学生さんでもよく間違えるポイントです。
「IPアドレス192.168.10.3~192.168.10.9に何台のホストを割り当てられますか?」などで必ず出題されます。
ぼくの学生さんも
よく間違うんだよねー
「IEEE」をどう読みますか?(304頁)
私も資格勉強中にスルーしてて、先生になってから「なんだっけ」と思ったのは「読み方」。
用語の初登場時に「IEEE(アイトリプルイー)」と読み方を明記してくれています。(304ページ)
就職してから「その読み方オカシイよ」と指摘されたら格好悪いし、「ほんとに資格持ってるの?」と思われてしまうのは嫌ですよね。
他の本にない丁寧さです(304頁になります)。
間違って覚えて
癖になると手遅れだねー
僕も学生さんに教えてるけど
まったく同じノウハウだねー
IT資格者も納得 | 的確な図解
ウズカレ本の図解は、分かりやすく的確です。
IT資格者が「自分が初めて学んだ時も、そう教えて欲しかったなぁ」と思うぐらい。
2例だけ挙げておきます。
- OSIのカプセル化を図示(63頁)
- 数値範囲も丁寧に図示(134頁)
「文章に書いて読者に丸投げー」
じゃないんだよねー
今は分からないかもですが、大変良い図です。
入門書では「難しいから」と、曖昧に済ます本も多いです。
しかしウズカレ本は、合格のために必要だから逃げません。ちゃんと手を入れて、分かりやすく説明して「合格して欲しい!」と熱意を感じました。
OSIの各層でカプセル化してヘッダをしている図。データ転送では、郵送でいうプチプチで包んでシールを貼って、段ボールに入れて伝票を貼るようなことを、繰り返すんです。
ネットワーク問題では
OSI層とIPアドレスから逃げないでねー
数値の範囲は、図だと分かりやすいですね。
ネットワーク本や試験は、数字の羅列で、正直読むのが嫌になりますから。
細かい所まで気配りができている本と感じました。
文章や口頭で数字を言われても
頭に入ってこないもんねー
「CCNAならでは」の対策
ウズカレ本は「3つのアプローチ」に基づいて、合格に導いてくれます。
- 試験分析に基づいた試験戦略
- 指導経験に基づいた学習フォロー
- オリジナルの暗記語呂も充実
IT初学者には「よく詰まるポイント」を、丁寧に解説して理解に到達させてくれます。
一方、IT資格者は、国家試験と同じ部分、「CCNAだからこそ深く問われる知識」が分かりますよ。
合格戦略が
しっかりしてたねー
「試験を熟知」したからこその戦略
ウズカレ本は、試験対策3点を明確に書いています。
- 問題に出やすいかどうか
- どこまで深く知るべきか
- 試験での時間配分について
記述されたページ番号と一緒に、挙げておきます。ウズカレ本を購入してからも役立ててください。
初受験だと
分からないことだよねー
問題に出やすいか
頻出問題は得点源になります。
しかしCCNA初受験者には分かりませんよね。まず「どこから手を付けて良いか」分かりません。
例を挙げておきますね。
- STPは頻出(168頁)
- ルータを操作させる問題が出る(119頁)
- AD値は全種類でる(207頁)
- 16進数は計算問題としては出ない(162頁)
- GARPやHSRPはあまり出ない(355頁)
「力の入れ所」が、よく分かりますね。
初受験だと
分からないことだよねー
どこまで深く知るべきか
資格本や問題演習で、「どこまで覚えればいいんだろう?」って迷ったことないですか?
「こんぐらいでいいだろう」って先生や資格者しか持てない感覚です。
ウズカレ本は、試験必要な知識の深さを教えてくれます。
- 16進数は計算問題としては出ない(162頁)
- VPNのトンネリングの仕組みまでは出ない(229頁)
- RIPのAD値は出るが、設定はでない(322頁)
サッカー選手も常に全力疾走ではありません。
ウズカレ本は、「得点ゴールの匂い」のする所を教えてくれます。
覚えるの大変だからねー
覚えるべきことに絞ろー
時間配分について
CCNAは120分で102問なので、1問に1分10秒。
「うへぇ。時間足りなそう」と思ってしまいます。
しかし、コンピュータで回答するCBT試験では、実は普通。ITパスポートだって、120分100問で同じですからね。
ウズカレ本には、心強い記述がありました。
「5~10分時間をかけてもかまいません(261頁)」
10~20秒秒で回答できる問題と、長く考える問題が混在しているんです(AI-G検定も同じでした)。
問題演習で「どうしても2分以上かかる問題がある…」と悩まずに、「問題に寄るんだな」「だからこそ、用語問題を瞬間で答えるようにならなきゃ!」と、あるべき姿が分かりますね。
まずはウズカレ本「座学」で
用語問題を秒で仕留めよー
ウズカレ本には「合格に必要な、幅と深さの知識」が、説得力を持ってギュギュっと詰め込まれてます。
試験に出る所から
身に付けていこー
「50,000人の指導経験」からアドバイス
ウズカレ本には、5万人の受講者からの質問や指導経験が生かされています。
資格本や教科書本は論理重視ですが、ウズカレ本は講座と合格を重視してます。
- よく混乱するポイント
- 質問が多いポイント
- 失点し勝ちなポイント
ウズカレ本はスポットを当てて、学習者の挫折を防ぎ、確実な合格へ導いてくれます。
ちょっとしたことで
色んな勘違いってあるからねー
よく混乱するポイントの例
言葉や動作が似通っている用語を、1つずつ解説をしています。
3つだけ挙げておきます。
「名前が似てるなぁ」ぐらいで、今はOKですよ。
- ARPとフラッディング(76頁)
- スタティック/デフォルトルート, デフォルトゲートウェイ(191頁)
- DHCPスプーフィング, DHCPスヌーピング(390頁)
「受講者がよく混乱します」と書いてくれているので、混乱せず学習を進められます。
名前も動きも
似たようなのあるんだよねー
学習者のつまりポイント
今までの受講者が挫折したポイントを、ページを充分費やして解説してくれます。
やはり最も多いのは、「IPアドレスの計算」。
私のIT専門学校でも、一年生最大の難関です。
ウズカレ本でも重視して、2章1節で40頁にわたって丁寧に解説しています
2進数の計算、IPアドレスの仕組み、例題演習…、と8段階に小刻みに分けているので、一気に詰め込まなくて大丈夫な構成。地道に一歩ずつ学習していってください。
計算問題は、学習者さんが最も避け、捨て問にして、挫折や不合格に繋がる難関。「計算問題に挑戦するか。捨て問にするか」で、資格の命運は分かれます。
特にCCNAはネットワークの実務資格。
IPアドレスの計算なしでは合格はできません。
ウズカレ本では、「何度も解いて慣れていきましょう」と励まし、慣れていく手順を解説や例題で示してくれます。
- 進数の繰り上がりに慣れよう(135頁)
- 毎回2進数変換すれば計算力も理解も付く(153頁)
「授業だから」「本だから」と聞くだけでなく、ご自分も手を動かして、少しでも解いた経験を積んでくださいね。(私のNoteには出題6パターンもあるのでご参考に)。
2進数は全部書いてでも
正解しよー
問題演習:失点のポイント
ウズカレは、5万人の学習者さんの合格と不合格を見てきました。
不合格の原因になった、よくあるミス・失点ポイントを得点源に変えるコツも書いてくれてます。
- VLAN設定での、初心者にありがちなのミス(299頁)
- DHCPリレー設定での、学習者に多い勘違い(359頁)
学習してるときは「ほーん」ですが、問題演習をしたら、「失点するか得点できるかの分かれ道だったんだな」と分かりますよ。
読んでる最中の勘違いも
指摘してくれてるよー
ウズカレ本は、正しい理解・挫折解消・確実な合格まで、しっかりサポートしてくれます。
先輩受講者のおかげだねー
ちゃっかり受け継いでこー
「オリジナル」コンテンツ | 語呂合わせ
私が地味にありがたかったのは、語呂合わせ。
- 「syslogアラート8個」の語呂合わせ(94頁)
- 「AD値6個」の語呂合わせ(207頁)
- 「ウェルノウンポート15個」の語呂合わせ(282頁)
私はあまり語呂合わせはしないです。しかし、全て覚えないと失点、そして不合格につながるなら話は別。
ウズカレ本で語呂の提案があって良かったです。自分で考えなくて済みますから。もし合わなければ、アレンジや作り直しをすれば良いですね。
アプセトネデブ以来だねー
5つのちょっとした不満点
ウズカレ本は、初版本にも関わらず指摘すべき誤字などがありませんでした。
とはいえ、読んでいて「少し気になるかなぁ」と思った点も挙げておきます。
致命的ではなく、大きな癖でもないので安心してください。
- 18頁早々に「Fa0/1」とポートIDが出てきてびっくり
- 「前のSTEP」「後のSTEP」と布石があり抵抗感
- 「細かくは割愛します」に理由がなく不安感
- 赤地白文字の配色センスに違和感
書かなくて良いとこまで
正直に書いてる面はあるねー
最初びっくりするかも「Fa0/1」
1点目は、最初(18頁)にスイッチのポートIDの話が出た点。
「Fa0/1」に、初学者さんもIT資格者さんも「うわ。いきなり難しい話が出てきた」とびっくりすることでしょう。
大丈夫です。
1章読み終わる頃には慣れているので、18ページは「びっくりしたなぁ」程度で覚えず読み進めてください。それにしても「2章で出せば良いのになぁ」と思いました。
IPアドレスもMACアドレスも
出てない時に、いきなりだもんー
「スイッチもルータもコンピュータ(28頁)」。
ちょっと「え!?」って思っちゃいました。確かにマイコンを積んでいますが、ちょっとイメージが…
別に例える必要も
なかった部分なんだけどねー
とはいえ、違和感が出たのは2点だけ。
初学者さんは50頁までは1日以内でさくさく読めます。IT資格者さんは300頁まで2~3日さくさくです。
「前ページの」「後のSTEPでやります」
授業で先生が「前の講義でやった~」「今は覚えなくて良いです」と言われて、正直覚えてる学生さんなんていません。分かるのは頭の中に全授業が入っている先生だけです。
ウズカレ本では、「前ページの通り」「詳しくSTEP2-3-5でやります」という表現が、少し多めです。
例えば「朝活」で小刻みに学習している方。昨日のことを何割覚えてますか?
役に立つのは周回で読んだ時。一周目では「覚えてねーよ」「前のを見ないといけないの?」「後に出るまで覚えてる必要があんの?」と面倒に思えました。
わざわざ書かなくても良い表現かなと。
授業だったら
「前回こんな話だったよね」
ってできるんだけど、本だからねー
「割愛」への不安感
授業でも、やってはいけない表現なんですよね。
学習者さんが不安に思ってしまう表現ですから。
学習者側は、「割愛(省略)して合格に支障があるのかないのか」影響度が分かりません。せめて「出題されるのかされないか」「どこでフォローできるか」あたりが、明記されていると少し安心したのですが…
そもそもわざわざ「割愛」など言い訳をしなくて良いと思いました。
本はクレームになるから
厳密に書いたんだろうねー
「重要度∞」が多すぎる
1章1節から「重要度∞」には戸惑いました。
そして「重要な用語」というよりは、「概念」だったのも違和感を手伝いましたね。
一番最初なので、全ての始まり。一番大事でしょけど。学習が進んで、試験を解くころには常識。得点できるかできないかには関わってきません。
「基礎として重要なのか」「得点源として重要なのか」明記してくれないと、どう解釈すれば良いのかがわかりませんでした。
しかも、あからさまに多い。
私はあまり書籍に書いてある「重要度」は参考にしません。
確実に合格するために、「どうせ全部理解するし」と思っていますから。
ウズカレ本の重要度は
見なくていいよー
配色について
赤地に白文字が見にくい。大事なKWが黒文字になるのは個人的に疑問です。
TOPと節最初だけなので、致命的ではないですが、「なんでわざわざこの配色にしたんだろう」と若干センスを疑いました。
Iパス本でも時折見ますが、センスないです。おそらく印刷費用で黒と赤を使うようにしたからって事情があるでしょうが。目に悪すぎ。
扉の文章もテンプレ文だし
読む気にならないねー
細かく5つもケチを付けましたが、全て「些細な好み」です。
初版本でここまで仕上げてるので、相当な講座経験のタマモノと感じました。
とはいえ書籍の限界でもあり
ウズカレ本に限りませんが、ネットワークの勉強を書籍だけで済ますのは大変です。
ネットワーク本は「文字を読むだけ」では理解できません。「手順」が発生します。
- 文章の数字を読む…「192.160.10.253から~」
- 文章と図解を紐づける…「図のどれだっけ~」
- 静止画で動きを想像する…「ここからここか~」
つまり「読者に作業が要求される読書」。
一方動画・スライドアニメーションならば、「見ているだけで」理解できます。
ウズカレはまだ50本の動画があるのでマシな方です。
ネットワークは
授業や動画が向いてるねー
私はOSPFとACLで、一旦読むのが面倒くさくなりました。文章の解説と図の対応付け、ネットワーク機器の設定とデータの流れの変化を想像するのが、とても大変でした。
「動画講座が欲しいなぁ」と、Udemyを調べ始めましたね。
動画座学+実習+問題演習を0.5万円前後で揃えられます。ウズカレUdemyもあります。「Udemy CCNAのお薦め8講座を徹底比較」
本もUdemyも
腐らないのがいいねー
買った後に役立つ「読み方」
もし書籍を購入して読んだら、どんなことが起こるかを書きますね。
購入してから読んで頂ければ思います。
せっかく3,080円もお金を使ったので、読み倒して下さいね!
IT初学者・IT資格者の
2パターン書いたよー
IT初学者さんは「7~8割理解」で次へ
通すよりも、各章を2~3周して「70~80%理解した!」で次章へ行きましょう。
ウズカレ本は3段階構成なので、「分からないで放置したこと」が多すぎると、結局次の段階も分からないままになってしまいます。
IT初学者さんは、各章では以下の点を必ずしてから次章へ進んでくださいね。
- 入門編・・・「OSIカプセル化」が馴染むまで周回
- 基礎編・・・「IPアドレスの計算」に対面
- 標準編・・・「問題演習」とぼちぼち並行してもOK
通すよりも
地盤づくりを意識してねー
第一章 | 入門編
ひとまずは、入門編を2~3周してじっくり理解してください。
完璧でなくて良いです。
例えば、94ページのような一覧はとりあえず飛ばして構いません。
今からネットワークの仕組みを理解するために、どんな用語があるのか、ゆくゆくは得点するためにどれくらい覚えていくのかを知れれば良いです。
1章で大事なのは、OSIモデルとカプセル化。
丁寧な解説、例え話も適切なので、1度2度で分からなくても、3度4度読み返してください。
他の分かりやすい本やWebを探しても、あまり変わりません。ウズカレ本を信じて大丈夫です。
まずは1冊を使い倒そー
第二章 | 基礎編
いよいよデータがネットワークをどのように流れるか、を理解するパート。
最大の壁は、やはり「IPアドレスの計算」。
まずは、基数変換。解説・例題・練習問題と三段階で丁寧に書かれています。
解説で「理解した気」になって大丈夫。例題で答え見ながら「できた気」になって大丈夫です。最後の練習問題で、少しでも食らいつければOK。
基本情報技術者程度であれば捨て問にしても合格できます。
しかしCCNAはネットワーク資格。必須スキル。避けて合格はできません。
数日かけて良いので、計算できるようになってください。
じっくり時間かけて
書いて理解するんだよー
第三章 | 標準偏
いよいよCCNAが本気出してきます。
分かりそうなところを、「つまみ読み」してください。順番など読み方はどうでも良いです。
例えば、OSPFやACLは飛ばして下さい。それよりも、DHCP、DNS、NAT/NAPTが分かりやすいです(ITパスポートレベルなので)。
一週間かけてでも、理解してなくても、飛ばしまくっても良いです。まずはとにかく一回全部読んでください。
読み終わったら、また入門編から流しで読んで、「忘れてた」「理解してなかった」部分を読みましょう。
そうやってテキストを2~3周はしてください。
途中で飽きてしまったら、動画や問題演習を少しやっても大丈夫です。
他の本やWebも解決策になるかもしれませんが、薦めません。理解することは同じなので「同じ壁」にぶち当たるだけだから。
ウズカレ本で分かるので
1冊に集中してねー
IT資格者・エンジニアさんは、さくさく
基本情報技術者などをお持ちの方は、300ページ近くまでサクサク読めます。
国家試験で知っていること8割、知らないことが2割。「CCNAでは、Syslog詳しくやるんだな」と、知識を追加していくきます。
300頁までは、3~5日でさくさく読めます。
詰まるというか、本腰入れるのはOSPF、VLAN、ACL。国家試験では用語を知るだけでしたが、CCNAではアドレス設計や機器設定までの理解が必要です。
IT資格を持っている方は、ネットワークの基本ができているので、中盤過ぎまでさくさくです。
序盤で「お、新しい知識だな」と思うのは2点。
- 37頁…2ティア/3ティア
- 70頁…フラッディング(ARPと区別する)
流れは、第三章の300ページVLANまで続きます。
新しい知識は2割程度なので、気軽に構えてOKです。
300頁からは
本腰だねー
300ページ以降は、OSPF, ACLあたりで読むスピードが落ちます。
文章と図を追うのが面倒でした。
私は「停滞しては元も子もない」とDHCP(352頁)まで一旦スキップ。DHCP, DNS, NAT/NAPTなど顔なじみが続き、ALC(294頁)で再度詰まりました。
とりあえず最後まで読み切って、飛ばした部分に集中します。分からなくても読み切る、図に描き込むなど色々工夫しても良いです。
1~2週間で一周できます。
僕は300頁まで3日
最後424頁まで4日
OSPF, ACLあたりには動画教材の必要性を感じました。文章と図の対応付けが面倒なんですよね。
本は自分の意志で読み進めねばなりませんが、動画だと勝手に流れるので楽です。小説やマンガは苦手ですが、アニメや映画は得意な方には、分かって頂けそうですね。
「どうせ実習も必要だからなぁ」とUdemyを購入を考え始めました。
基礎がしっかりならさくさくー
危ういなら復習になるよー
まとめ | お薦めの「学習ルート」
ここまで読んで頂き、ありがとうございます!
ありがとー!
ウズカレ本では、座学と問題演習によって合格レベルまで引き上げてくれます。
- 50,000人の指導経験に基づく「座学+動画50本」
- 本番環境と同じ模擬試験1,475問の「問題演習」
ただし「実習」は動画で見せるだけなので、別途フォローした方が確実です。
お薦めルートを挙げておきますね。
132,000円(4ヶ月。修了で50%バック)
質問チャットで疑問を即解決、週1の担当者MTGで挫折防止と相談できます
※就職すれば30%、1年勤務すれば20%なので100%バックにも。
※50%バックは国の補助、就職30+20%バックはウズカレ独自の補助です
私は、ウズウズカレッジさんを紹介し始めて、1年を超えました(2022年11月~)。
CCNA資格は新卒学生さんやIT専門学校では手が回らない実務資格です。IT未経験就職やIT転職にて「差別化アピール」になるんです。
ウズカレの就職サポート「ウズキャリ」は、私が専門学校でしている就職指導と全く同じ。
あなたの良さを掘り出すプロです。あなたの希望と企業の要望を、サポート経験と就職実績に基づいてマッチさせます。「独力就活」よりも、圧倒的に効率も成功率も高いんです。
ウズカレCCNAコースを通して「IT就職もお願いしようかな」と信用できそうだったら、是非就活までしてみて下さいね(100%バックになればラッキーですし)。もちろん、ウズキャリ就職してなくても、50%バックは確定なので充分です。
じゃ またー