学校の種類を選ぶ
進学か就職かは、まずは最終学歴と年齢で決まります。
日本での就職を決める要素ですからね。
ただしバランスは大事。高学歴でも25歳だと「社会人経験は?」「変な癖がついてそう」と思われたり、20歳前後で若くても高卒では就職できる業界が限られ、給与水準も低めになります。
学歴 | 高卒 | 大卒 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年齢 | 24歳↓ | 24歳↑ | 24歳↓ | 24歳↑ | |
4年制大学 | ◎ | × | × | × | 卒業時の年齢に注意 |
専門学校 | ◎ | × | △ | × | 入学時の年齢に注意 |
1年制専門 | △ | 〇 | ◎ | ◎ | 資格・作品が必要な業界ならOK |
無認可校 | △ | △ | 〇 | 〇 | 目的が明確ならOK |
就職エージェント | △ | ◎ | ◎ | ◎ | 24歳前後で正社員になるべき |
気になる進路を絞ったら、詳しく見ていきましょう。
1つだけでも
見てくれたら嬉しいなー
4年制大学 | 世間的に一番お薦め!
「世間的」には大卒が一番良い進路。
受験準備・4年分の学費・卒業時の年齢が許すならば、ぜひ大学に行きましょう。
大企業は大卒前提、就職業界も幅広い。「ひとまず学部は選んだけど、企業幅・業界幅を残しておきたい」方にお薦め。
注意点は自己管理。卒業に必要な単位を取得し、就職活動も全て自分で進めてください。
また、講義はあくまで学術研究。資格やスキルに直結する講義はほとんどありません。「やりたい科目だけやりたい!」方は専門学校の方がお薦めです。
必修科目が取れなければ留年、再試験も1~2回。退学も見えてきます。
就活では大卒+新卒が最強。以下3点を満たせるなら、ぜひ大学へ。
- 学力…受験対策
- お金…400万円以上
- 年齢…卒業時24歳までならお薦め
大学は事前準備がとても必要。学費・年齢の消費コストも大きい学校です。
まずは学力と年齢を
考えてみてねー
Fランだろうが通信制だろうが、最強は大卒です。
大手企業になるほど「大卒前提」の傾向が強いです。
通信制大学コースもある私のIT専門学校の話。ある企業さんでは、大学コースは通過する専門学生が書類選考で落ちました。「同じ学校同じ授業なのに」と私も学生さんも悔しかったです。
大学入学から講義・部活動に教員・就職を「大学と専門学校を10項目比較」に詳しく解説しています。
「いろんな可能性を残しておきたい」
ならお薦めだねー
ただし注意点。大学は、生活・卒業・就職は自己責任。
大学中退すると学歴が「高卒」のまま。履歴書に一生「中退」と書くのは超リスク。
私のクラスにも毎年2~3名は大学・高専の中退者さんがいます。私が見てきた中退理由・専門学校が向いていた理由を「専門学校でうまく行った大学中退者」にまとめました。
「こなす器用さ」がないと
卒業できない学校だねー
卒業して当たり前
中退すると大ダメージ
専門学校 | 確実な業界就職に一番お薦め!
以下に「1つでも」当てはまるなら、専門学校「も」考えてみましょう。
- 大学への「準備ができない事情」がある。
- 資格やスキルに「直結した授業」が良い。
- 確実に「業界就職」をしたい。
専門学校では担任が付きます。あなたは登校だけしていれば、留年なんてしないですし、必ず就職もできます。
注意点は、年齢が24歳以下か。
専門学校は就職率が最重要ミッション。年齢が高いと企業さんが「新卒扱い」してくれず、就職が難航するため、入学を遠慮してもらうことがあり得ます。
経歴はストレートでも退学でも社会人でもニートさんでも大丈夫です。
入試は、相談して頂ければ大学との併願もできますよ。
「卒業して就職したい」って
気持ちがあれば大丈夫ー
「高卒」学歴、狙った業界に確実に就職したいなら専門学校を薦めます。
大学には一朝一夕では入学できません。準備ハードルは大変高いです。
大学 | 専門学校 | |
---|---|---|
試験対策 | 必要 | まぁ不要 |
学費 ※年間は大差ない | 400万円 | 200~300万円 |
年齢のお薦め | 卒業時に24歳↓なら | 入学時に24歳↓なら |
大事なのは「学校に入学したら、卒業して就職」すること。
専門学校は担任が毎日様子を見ています。登校しさえすれば卒業も就職もできます。
一方、大学は自己責任。あなたが欠席しようが気にしません。自分に合う合わないか考えてくださいね(「専門学校でうまく行った大学中退者」の記事)。
履歴書に一生「退学」って
書くことになるからねー
入学はゴールではないです。在学・卒業・就職まで考えてください。
大学は自己責任。授業は選べますが専門外も受講し、就職は全業界受験できますが自己責任です。授業内容も「学問」「研究」なので、目的はぼんやり。「器用さ」が必要な学校です。
大学は、学業・就職の「自己管理」ができなければ人生詰みます。
大学 | 専門学校 | |
---|---|---|
クラス制 | 実質ない | 高校と同じ |
卒業できるか | 自己責任 | 担任が見てくれる |
再試験の救済 | 1~2回で留年確定 必須落ちたら確定 | 登校するなら、合格まで付き合います |
就職できるか | 自己責任 | 95%超えで確実 学校求人メイン |
就職業界の幅 | 幅広い(自由受験) | 学校求人は専門業界 自由受験はできるが |
就職で有利か | 大卒+新卒は最強! | 大卒と競り合うと負ける 専門学校を認めている企業を薦めます |
授業構成 | 必修専門+選択専門+選択教養で組める | ほぼ全て必修専門 |
一方、専門学校。登校してくれれば、何とかしますよ。
再試験も通るまで付き合いますし、卒業も就職までしっかりサポートします。大学と違って「学生さんの卒業・就職」は学校・先生の業務目標ですから。
注意するのは、欠席超過。
「専門学校は出席にキビシイ」はその通り。しかし就職すれば「無遅刻・無欠席は当たり前」。社会人の練習と思ってください。補講など救済措置もあります。
就職は確実に「業界就職」できます。
長年、先輩が就職してきた「学校求人」をたくさん確保されてますから。
もちろん大学生のように「外部受験」もできます。とはいえ大学生に競り負け、教養・適性試験で落ちちゃうことも多いです。
「学校求人は数が少ない」はその通りですが。私の学校でさえ500社あります。
全部の求人を見ますか?
ガチャをたくさん引きたいですか?入社後もガチャですよ?
1社1社を見て「自分と似た先輩が採用された会社、働いている会社の方が安心」とは思えないでしょうか?
未知の会社より
先輩が行けた会社が良いよー
年齢は「卒業時の就活」に影響が出ます。
専門学校では「就職率」は最重要課題。
「卒業時に新卒と見られない年齢」の方は、やんわりと入学を断られる場合もあります。実際私のIT専門学校では24歳前後で遠慮頂いてます。
なお、公務員・調理師・看護職など、受験・免許系は大丈夫。年齢が気になる場合は、1年制専門学校も考えてみてください。
大学は年齢関係なく入学はできるよー
でも卒業時の年齢で就職はキビシイねー
自分が大学に向いているか
専門学校に向いてるか考えてねー
1年制専門学校 | 5つの業界・シンプルな目標ならお薦めできる
以下「1つ」でも当てはまるなら、1年制専門学校を考えてOKです。
- 1年制が多い業界…公務員・調理・ファッション・建築・医療サポート
- 目標がシンプル…展示会出展・作品制作・高資格
注意点。専門学校であっても1年制では学歴は「専門卒」にはなりません。
学歴が関係ない受験・免許・技能系の業界か、学校に長く通えない社会人の方にはお薦めできる学校です。
就活は入学してすぐ6月には始まります。スキルを磨きながら、業界分析・企業説明を受けて、狙い撃ちしていきます。
「まだ何も習ってないのに・・・」と不安な方は、2年制以上の専門学校が良いですよ。
1年制はものすごく絞った業界・目標の時だけ。
「公務員・調理・ファッション・建築・医療サポート」の5業界なら、1年制が多いので進学しても良いです。他業界は「付け焼刃」になるのでリスク高。
たった1年間なので目標もシンプルにしましょう。「公務員試験に合格したい」「調理師免許を持ちたい」「デザインを50枚作りたい」など、集中する獲得目標を具体的に。
例えば、私はIT専門学校1年制は絶対に薦めません。
IT専門学校は2年制が多いです。私は+1年、3年制を薦めます。
2年制だと、国家試験が一発勝負・入門レベルの実習だけの段階で、履歴書と面接練習に入りますから。
「専門卒をゲットして、少しスキル習得する」程度と思ってください。
学校が多い年数+1年がお薦めー
注意点は2点。
- 就活と学業を同時に進める
- 専門学校でも「専門卒」にはならない
1年制はかなり急ぎますよ。入学して6月には業界や企業分析など就活が始まります。
常に就活を意識し、会社を調べながら、学業も。
「スキルを学んでから履歴書を書きたい」方は2年制以上を。私は「1年制が多いなら2年制」「2年制が多いなら3年制」「4年制に行くぐらいならF欄でも通信制でも良いので大学」をお薦めします。
専門学校でも1年制は「専門卒」は授与できません。
法律的に年数・時間・単位が足りません。「専門卒」になりたいなら2年制以上。
よって、1年制は試験・免許・資格が問われる業界に限定されます。「統計データから見る1年制学校が多い業界」
「業界に弟子入りする就職」
お急ぎコースだねー
1年だけ全集中してねー
バイトとかやらない方が良いよー
無認可校も学校 | クリエイティブ業界ならここしかない!
美術・ゲーム・ファッションなどクリエイティブ職は、専門学校よりも無認可校が絶対にお薦めです。
なぜなら、業界就職に作品(ポートフォリオ)や実績(展示・受賞)が必要だから。
専門学校は「認可校」の法律的な縛りによって、カリキュラムを特化できず作品制作の時間を確保できません。先生も元プロ・現役プロである可能性は極めて低いです。
専門学校は「夢を目指す学校」どころか、「夢を諦めさせる学校」になるので注意してください。
まず誤解をしないでください。
「無認可校」は、ちゃんと「学校」です。
「専門学校」を名乗るには、立地・建物・授業数など多くの基準を満たし、都道府県から「認可」を受けます。
「無認可校」は、特化したカリキュラムであり「あえて認可を申請しない学校」。カリキュラムと設備を特化しているんです。
「自分がやりたいことだけに集中したい」なら行くべきです。「クリエイティブ業界なら無認可校を強く薦める」
授業内容・実習時間・就職実績が
専門学校よりすごく充実してるねー
5つのポイントを見て、「専門卒の専門学校」か「業界就職特化の学校」かを決めてください。
専門学校 | 特化学校 | |
---|---|---|
先生のプロ経験 | △学校による | ◎元・現役が先生 |
授業の内容 | ×特化できず入門まで | ◎特化して就職レベルへ |
就活用の実習時間 | ×授業では無理 | ◎ある |
制作指導の実績 | △学校による | ◎ある |
就職実績 | ×ごく少数 | 〇業界とのつながり強い |
例えば、私のIT専門学校にゲーム科がありますが、薦めません。
しかしゲーム科目は年間に2~5個。ゲーム企業への就職率も5%を切り、IT企業や製造業に就職しているのが実情です。「専門学校のゲーム就職が5%の理由」
例えば、ゲームクリエイターになりたいなら、必ず「都会県の学校」に行きましょう。「都会県のゲーム学校」の記事。
「昨年何人なれましたか?」
って聞いてみてねー
いいですか。学歴とクリエイティブ就職は両立しません。
「一生に一度は挑戦したい!」方だけ、無認可校で頑張ってプロになってくださいね。「クリエイティブ業界なら無認可校を強く薦める」
「絶対なりたい!」なら無認可校で特化
「なれればいいなぁ」なら専門学校
就職・転職 | 25歳以上か大卒なら再入学よりも就職
大卒28歳&社会人未経験で採用されると思いますか?
大卒学歴なのに、200~300万円払って専門卒学歴を取る意味ありますか?
専門卒26~27歳。かなりギリギリ。年下学生に競り負けるストレスに耐えれそうですか?
24~25歳なら、進学よりも就職をお薦めします。
あなたが28~29歳になるまでの2~4年間。同世代さんは、300万円×2~4 = 600~1,200万円稼ぎますよ?
25歳以上の方・大卒の方は、再度学校に通う必要はありません。
年齢が高くなるほど学歴は関係なくなります。
大事なのは、25歳までに何をしてきたのか。
- 社会人の方はどう働き、どうスキルアップしてきたのか。
- フリーターの方は、どんな生き方をして、どんなアルバイトをしてきたのか。
- ニートさんは、どうしてニートをして、なぜ就職しようと決意したのか。
「今までの人生」を語って、就職するんです。
でもなかなか
自分では書けないよねー
採用担当の方に「うちの会社でやっていけそうだな」と認めてもらえる履歴書・面接にするには、プロの指導が大変重要です。
実際に私はIT専門学校で、履歴書添削・面接練習をしてますからね。
「我流履歴書」が許されるのは新卒大卒様だけ。
更に既卒採用・転職だったら「職務経歴書」が必要。「我流」では、人事担当者さんが「働いていけるかな」を判断できる準備はできません。
人事担当者さんから評価される書類や面接を準備するには、多くの人をサポートしてきたプロが必要です。
専門学校の先生のように、業界説明から受験準備、内定後までをサポートが必要なんです。
ぼくも、今まの学生さんを見て
アドバイスしてるからねー
エージェント型就活サービス。もし興味が出たら見てみて下さい。
専門学校や高校の先生のように、全部サポートします。業界分析・企業紹介・履歴書添削・面接練習・企業連絡・内定後手続き、全部です。
受験を無理強いもされません。完全無料・違約金なしのサービスだけを調べてみました。
かなり深くまで調べたので、自信を持ってお勧めします。
勿論「相談役・情報源としてだけ使って、後は自分で」でも良いですよ。あなたの納得いく就活・就職をしてくださいね。
- 私の一番のお薦めウズキャリ…「求人の記事」と「評判や口コミの記事」
- 脱!製造業をしたい方向け…「フミダス製造の記事」
- スポーツ経験者向け…「マエノメリの記事」
業界選び特に給与に注意してください。
日本は業界水準、勤続年数で給与が決まります。後で取り返しがつきませんよ。
未経験だとコワイかもですが、人事さんに「採用されたなら、やっていけると判断された」と自信を持ってください。
後になって「しまったー」
ではもう手遅れだからねー
進学する学校種への疑問
7つのケースで解説してみますね。
迷っちゃいますが、学歴・年齢・気持ちで考えると良いですよ。この後の人生にも影を落とさない選択をしたいですね。
- 高卒社会人なら、大学か専門学校。学歴が上がるので。
- 「大学に行きたかった」感が強ければ大学。
- 放送大学など通信制もあり。Twitter(現X)を見ると良いですね。
- 全日制に拘らず、夜間・休日・通信制を考えてOK(都会県に多め)。
- 「4年はキツイなぁ」だったら、専門2~3年制がお薦め。
- 異業種転職なら1年制もあり。費用も就職も最短だけど学歴変わらない。
- クリエイター系なら、少しでも勉強した上で無認可校がお薦め。
大丈夫です。
むしろ、就職受験・社会人経験があるので学校から歓迎されますよ。私が担任するクラスの半分が年上学生。1~3名は社会人経験者です。
年上学生さんには、大学中退・高専中退・フリータ・ニートさんもいます。
社会人経験者の方が、就職できた実績・働いた実績があります。
「仕事をなぜ辞めたのか」「なぜ専門学校に再入学したのか」を一緒に考える「だけで」就職できます。よくわきまえた行動・就職を見つめた行動をしてくれるので、指導・サポートもし易いですね。
特に2~3歳差なんて全く関係ありません。
「年上だ」と自己紹介で明かす必要もありません。
むしろ最初に「年上だ」と明かすと、ストレート学生さんが気にします。打ち明けるなら友達になって半年後や2年生になってからがお薦め。
馴染めるかどうかは、「歳を明かさない」「ソシャゲやアニメなど最近の流行りを少し知っておく」ぐらいで大丈夫です。
独学できるなら大学、できる自信がないなら専門学校をお薦めします。
大学はプログラマーを育てる学校ではありません。高度な学術研究をする機関です。
大学でプログラムの講義はあります。しかし基礎であり、システムを作る実習はありません。卒業研究になっても、必要になった学生さんだけがします。
IT専門学校では、プログラムの基礎と課題、グループ開発、Webサーバ構築とアプリ開発、卒研などなど一連の授業が完備されています。「IT企業で働ける」人材を育成するのが目的ですから。
注意点は学歴です。大手企業ほど「大卒前提」の傾向があります。受験企業の幅を残したいなら大学、働ける技能と業界就職を確実にしたいならIT専門学校です。
ただし、ゲームクリエイターは大学でもIT専門学校でもダメ。
無認可校と言われるゲーム特化の学校に行ってください。
お薦めは、大学・無認可校の順。専門学校は薦めません。
大手企業を狙う、独学ができるなら大学。
ゲーム企業も普通にIT開発企業ですから大卒が最強です。
プログラム開発環境がゲーム特化、イラスト・CGや音楽など特殊な分野があるので、全く違うように見えるでしょうが、普通に企業。
大卒が有利になります。ゲーム企業以外の逃げ道も確保できるのも大きいです。
ただし大学でゲーム開発は一切学べません。
- プログラミング/ゲーム開発は完全独学
- 就活に必要な作品制作も独力
プログラムは入門講義ていど。
ゲームを学校で学びたいなら「専門学校ではない学校」を薦めます。
ゲーム就職には「作品」が必要です。プロの指導・制作時間が必要不可欠。特化したカリキュラムの「無認可校(ちゃんとした学校です)」がお薦めです。クリエイタ系は無認可校を薦める理由
専門学校は絶対に薦めません。ゲーム専門学校を薦めない理由
つぎは「専門学校の選び方」をどーぞ!
じゃ またあとでー