私の専門学校では、3年連続大学コースは11月、3年課程は12月に募集を終了します。
地方県ですが、感染症流行によって県内志向が高くなったためです。
この記事では、「専門学校を第二志望に考えている方」向けにポイント解説しました。
専門学校を「大学に全落ち」した時に考える方はご注意を。一度「昨年度に応募締め切り」があったかを、ホームページか電話かオープンキャンパスで聞いてみましょう。
よくあるイメージ・疑問 | 私(専門学校の先生)の答え |
---|---|
「いつでも入れる」 | 入試を都度実施してるのでその通り |
「3月でも間に合う」 | 学校・課程によるので相談を |
「大学と併願できる?」 | できます。入試に不利にもなりません |
「待ってくれる?」 | 待ちます。ただし定員充足には注意 |
「前もって合格してキャンセルできる?」 | できます。ただし入学金など返金されないお金があります。 |
たしかに「いつでも入れる(受験できる)」学校ですが、「いつまでも入れる(3月でも間に合う)」学校とは限らないので注意お願いしますね。
大学コース/大学編入コースや3年課程は年内に定員充足します。有名校・狭い分野・定員の少ない学校ならなおさら。
自分の希望・学校の状況をしっかり見ながら進路を決めていかないと、「余りもの学校」や「余りものコース」に行くしかなくなります。そして、進路にも就職にも「余りものに福はない」ですね。
よろしくー
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「いつでも入れる」 | 10月から募集開始・都度合格
専門学校の入学募集は、10月~3月31日まで行われます。
専門学校が「いつでも入れる」と思われるのは、入試を「都度」実施しているからですね。
入試は1~2ケ月区切りで実施され、都度入学が決まっていきます。ただしAO入試など、特別な入試は最初だけです。
都度入学者が増えていき、定員になったら募集を終了します。大学は2月の前期・3月の後期試験で決まりますが、専門学校は違います。
よって、専門学校の入試は何度も実施されるので「いつでも入れる」はその通りです。
ただし、定員充足してしまったら募集終了するので、「いつまでも入れる」かは別問題。「3月でも間に合う」かは学校・課程によります。
人気がある順だと、大学コース・大学編入コース・3年課程。大卒学位や在学期間が長い課程は定員充足が早いですので注意してください。
どんどん定員
埋まっていくよー
定員充足は早いので注意を! | 残り物は短い年制課程
専門学校への入学が、「3月でも間に合う」かは学校・課程によります。
人気や珍しい分野、有名校は充足しやすいのは勿論。大学コースや3年課程など「じっくり学べる」課程ほど早く埋まっていきます。
さらにここ数年は感染症流行により「県内志向」が強まり、地方県の専門学校・大学が充足しやすくなっています。大分落ち着きましたが、今も充足しやすい状況にあります。
私のIT専門学校の定員充足例
- 4年課程は11~12月に充足・募集終了(定員5名オーバー)
- 3年課程は12~1月に充足・募集終了(定員5名オーバー)
- 2年課程は最後まで募集(定員10名オーバー)
2月や3月にオープンキャンパスに来校されても、「2年課程しか入れないんですよー」「お約束はできませんが、3年・4年課程への転科も若干名あるかも」と案内をしています。
転科できるかは、3年・4年課程の学生さんが休退学して空きがでた場合です。希望者数が多いと選抜が行われることも。
他人の不幸を待つのは
ちょっと気がひけるねー
「あと一人ぐらいなんとか!」と思うでしょうが、無理なんです。
専門学校は認可校なので、県の学事課に定員を申請をしているから。
それでも実際は、定員よりも5~10名多く受け入れ、応募を締め切っています。よって教室的にどうしても無理なので、応募を締め切ったらそれまでです。
人生最後の学校として
受け入れたいからねー
定員充足して募集終了してしまえば、もう入学することはできません。機会を逃さないためには、気になる学校の昨年度の状況を調べたり、入学する可能性を学校に伝えると良いです。
- 昨年度の充足具合を、ホームページの「ニュース」を探す
- 電話やオープンキャンパスで聞いてみる
ホームページはニュースが消えているかもなので、匿名の電話が確実でしょう。(それでも「お早めに」とか「保障はできないですが」とは言いますが。)
入学するしないに関わらず、気になっているならオープンキャンパスに行っておきましょう。学校の様子は勿論ですが、入試制度・定員充足について知れ、進路や併願について相談することもできますから。
「入学するつもりがなさそうだから」「他校が第一志望だから」と、あしらわれることはありません。「他の学校の様子や入試結果を見てもらって、うちでも良ければ入学してください」程度にしか言われないので安心してください。
「進路に迷っている」「大学を第一志望として併願したい」などの相談もOKです。
ただし、あなたのために定員を確保しておくことはできませんので、ご注意くださいね。
正直に相談しておっけー
大学や他校との併願するケース | 「とりあえず合格」確保がお薦め
大学との併願はよくあるパターンです。
オープンキャンパスで相談してもらってOK。
「とりあえず受験して合格しておいて、入学は後から判断」もできます。あまり多いとお断りしますし、返ってこないお金が発生する場合もあるのはご了承ください。
専門学校受験のタイミング | 進路 | 費用 |
---|---|---|
他校の結果待って受験 | 確保されてないので定員充足したら詰む | 入試・入学金など通常通り |
受験しておいてキャンセル | 確保されてるので安心 | 入学金など返却されない |
大事な進路だから
確保しとくのがいいよねー
「とりあえず受験して合格しておいて、入学は後から判断」が安全ではありますが、お受けできるかは学校によるので、オープンキャンパスで相談してくださいね。
学校が「大学の結果が出た頃に連絡してくれればOKです」と了承すれば大丈夫。2月や3月の試験結果まで待ちますので、分かったら連絡をしてください。
「第一志望ではない」からで入試が不利にならないので、安心してください。とはいえ、面接官が「他の第一志望な学生さん」に熱意を感じるのは当然です。
一応注意点。専門学校は「親切」で、あなたのために席を確保したまま待っています。あなたのために他の方の席を奪っている面もあります。礼節は持ってくださいね。
お互い紳士的にー
まとめ | 「未来の自分」からお礼を言われる進路選択を!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
ありがとー
さくっと結論。
「専門学校をとりあえず受験して進路確保しておいて、第一志望の他学校(大学)の結果を待ってからキャンセルする」が良いです。ただし、専門学校さんへの相談と礼節はお願いしますね。
大抵は「国立大学+私立大学」ですが、以下のような方は「大学+専門学校」はアリです。
- 県内進学で、受験できる大学が限られている方
- 経済的に、浪人・私立大学への進路選択ができない方向け
専門学校と併願する時の注意点は以下です。
- 専門学校を理解して頑張れる方
- 「大卒」が欲しい方は選び方と定員充足に注意
- 大卒コースがある専門学校
- 他大学への編入実績がある専門学校
大卒取れる専門学校も
多くなったねー
専門学校は大学とは目的が異なる学校です。
教育体制・設備・就職活動なども全然違いますので、「思ってたのと違う」とならないようにしっかり調べましょう。
「偏差値で行けるところに行く大学」とは違って、「専門学校が自分に合っているか」をオープンキャンパスで相談しないと、専門学校中退になって大きな傷を負うこともありますよ。
「未来のあなた」が「今のあなた」に「ありがとう」と感謝する進路選択をして下さいね。
じゃ またー
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