大学に向いてなさそうだから、専門学校に行ってみようかなぁ
大学は「学術研究機関」。講義や設備が充実してますが、学業も就職も人間関係も自己責任なので、つまづいちゃうと復帰がなかなか難しい学校です。
専門学校には大学や高専を辞めて入学される学生さんもいます。30名クラスだったら2~3名ぐらい。そして、専門学校でうまくいって無事卒業・就職をしてくれています。
私は30歳まで学生をして、理工学系の大学の先生になりました。しかし「学生さんとの距離の遠さ」に嫌気がさして、専門学校の先生になりました。
この記事では、以下について分かります。
- 「大学→専門学校」が合っている学生さんのケース
- 大学中退の「2つの根本原因」と「4つの理由」
- 専門学校入学「前」と「後」に知っておきたい注意点
大学も専門学校の「人生最後の学校」であり、社会人として働くための準備期間。色んな業界・職業があるから、色んな学校があります。
学位や難易度などの1つの軸だけではなく、分野・業界・合っている教育か・学校生活など複数の軸で考えて、悔いのない「最後の学生生活」を送ってくれたら嬉しいです。
この記事が、あなたが「大学を続けるか辞めるか」「もし専門学校に入学したらどうなるか」「専門学校に合うかのイメージがつくか」などのお役に少しでも立てれば、とても嬉しいです。

よろしくー
専門学校への入学が良い方向に行く人

大学か専門学校かを選ぶには、以下の考えで一発です。
- 「大学受験で頑張ったし、4年間のびのびしたい!」→ 大学
- 「高校までの幅広い科目にはもううんざり、やりたいことしたい!」→ 専門学校
「大卒」が給与も採用も多くの場合良いのは現実です。とはいえ、世界全部の企業への就職の可能性を残したって使い切らないのも事実。「大卒」だけが全てではありません。
社会人として働く前の「人生最後の学校」。
あなたは「大学ルート」は分かったんですから、今度は「学校の特性」を見極めて、大学を続けるか専門学校に切り替えるか考えて大丈夫ですよ。
大学 | 専門学校 |
---|---|
専門必修と教養と幅広く座学中心 | 専門分野に特化。座学だけでなく実習も多い |
実務直結は研究室配属してから | 専門業界で働く前提のカリキュラム |
「大卒」でどの業界でも就職「応募」はできる | 専門業界に圧倒的に高い確率で就職できる |
最も大事なのは「将来の自分が後悔しない選択」「将来の自分が苦難の直面しても続けられる覚悟」です。
「今度は同じことは起こさない」と気構えを持って、今度はしっかりと進路を決めたいですね

人生最後の学校にしてねー
大学中退する「2つ」の根本原因・「4つ」の理由

大学中退してしまう原因は、学校選びと学校の性質にあります。
- 大卒目当てで入学するので、結局偏差値メインで選ぶ
- 学術研究機関なので、学ぶのも人間関係も自己責任

活かせば良いけどねー
つまづくとずるずるー
私が専門学校で担任した学生さんの大学退学理由は、4種類に分類できました。
- 思ったのと違った、現実がキビシかった
- 大学では学べないことを、やりたかった
- 留年してしまって、心折れてしまった
- 大学生活のトラブルで、行けなくなった

1つずつ実例を添えて
解説するねー
自分の想像と現実のガマンならないギャップ…
学科の講義内容のつまらなさやキビシサに直面して、挫折しちゃう学生さんが一番多いです。
例えば、私の知っている具体例。
- ドラマの検事に憧れたけど、法学部の講義は判例を覚えるばかり…
- 工学部建築科は、一級建築士合格へ図書館で毎日自習する前提だった…
特に、資格については大学はノータッチです。弁護士資格・公務員試験・情報系資格への「対策」はカリキュラムに組まれていません。自分で別途対策が必要です。

やる気でないと
どんどんついていけなくー
大学は、あくまで「学術研究機関」。研究室配属される3年生後期までは、専門科目でも基本ばかり…
- 「この講義、何の役に立つんだろう?」と疑問
- 「専門的すぎて難しい…」と挫折感
普通科高校出身の学生さんだと、全科目を器用にこなしてきたので「まだ」耐性があります。大学受験には6~9科目の勉強が必要でしたからね。
しかし工業高校や高専出身だと、
- 「なりたい職業に直結する科目だけにやりたいんだけど…」
- 「なんで教養科目で全然違うことも履修必須なんだ」
- 「無駄なことやりたくない」
なんて思っちゃいます。

研究室配属されてから
関係する科目だけ役立つねー
ちなみに、情報系専門学校の資格戦略については、「IT専門学校でねらう情報資格と取得戦略」にまとめてます。
つぶしが効くから大学進学したけど、本当にやりたかったのは…
大学を偏差値と学部だけで選んじゃうと、「あれやりたかったのになぁ」と後悔することも。
- 「大卒が就職に有利だから」
- 「高校が進学校だったから」
- 「親の反対を受けて手堅く」
などの理由で、自分のやりたい分野で進学できなかったケースも多いです。
特にエンタメ系・技術系・芸術系などは「不安定」と言われて、親から反対されることも…
- 「学術」と認められにくい分野…ゲーム、マンガ、イラスト、声優など
- 技術的な訓練が必要な分野…美容・ペット・整体・料理など
- 大学にもあるが入学が難しい分野…音楽・芸術・スポーツなど
「ほんとはやりたかったのに…」「専門学校に行った友達は挑戦できていいなぁ」なんて未練があるままだと、「この大学を卒業して就職してずっとかぁ…」と「自分の人生を好きに選べないのかぁ」と嫌気がでちゃうのその通り。
私がIT専門学校の先生になった時は、「職員室でゲーム会社のホームページ見れるとか最高↑」って感動しましたね。ゲームの科目もありますから。

人生と挑戦の
バランスむずいよねー
留年したら「独り」、一層単位取るのがキビシク…
大学の時間割は自分で決められますが、問題は「必修科目(選択必修も)」。
科目試験に不合格・再試験でも不合格になったら、留年が「機械的」に確定します。
留年してしまうと、「自分だけ」で下級生と一緒に講義を受けます。
- ノート見せてくれる人がいないから、一層休めなくなった…
- 相談できる知り合いがいないから、試験対策を独りでしないと…
大学は入試でも講義でも良くも悪くも数値評価。
あなたが病気になろうが家庭事情があろうが、成績評価が全てです。
クラス担任もないので、欠席しようが理解できないだろうが講義で寝ようが関係ありません。大学に行けなくなった事情があっても、講義内容が分からなくても、あなたのことを誰も把握しません。

留年した先輩
きつそうだったなー
一方、専門学校は「最後の砦」としてトコトン付き合います。登校さえしてくれれば、何度でも再試験も補講もします。詳しくは「【先生が解説】専門学校の再試験の発生条件・成績評価など全てを完全網羅 【来れば留年しない】」にまとめています。
大学に行けなくなった…
高校までは「実家から通って→学校→帰宅する」をベースに、クラブ活動やアルバイトにちょっと挑戦してきましたね。
更に大学ではもっと自由。時間割も自由だし、サボっても連絡きません。
そこには、ハマルと抜けられない落とし穴も…
- 人間関係が悪くなり、実験で仲間外れになった
- 一人暮らしが孤独で家から出れなくなった
- アルバイトに夢中になりすぎて学校に行かなくなった
私の専門学校だと、「県外の大学」を中退した学生さんが全てでした。実家から通うことで、衣食住が安定するので、学業やアルバイトに集中できるようです。
県内の専門学校だと実家なので衣食住を安定できます。また、専門学校の担任が出席見てて学力・就職のアドバイスもしますので、無事卒業・就職をしていってくれました。
レアケースですが、県内大学の文系学部を卒業して、「ITを学びに専門学校に入学」って学生さんもいました。

県外大学だと
変化が大きいからねー
当ブログでは、友達作り・人暮らしのコツの記事もあります。ストレートの専門学生さんも同じように悩みますからね。もし専門学校に入学したら、今度はうまくやってくださいね。
知ってて欲しい大学/専門学校の「学生生活」の違い

大学は「学術研究機関」、専門学校は「職業人育成機関」です。
目的が違うので、カリキュラムや制度は勿論、学校生活・設備・就職サポートがまるで違います。
ここでは大学と専門学校を軽く比較しつつ、「大学が合わなかったけど、専門学校なら合う学生さんの特徴」を書き出してみますね。

チェックしてみてねー
大学よりも専門学校が合っている学生さんの特徴
以下の多くに当てはまれば、大学よりも専門学校が合っている可能性が極めて高いです。
- 専門分野に特化した時間割に抵抗がない
- 登校しさえすれば卒業できる進級卒業制度が良い
- 高校のようにクラス担任がいても問題ない
- 施設は専門最低限で問題ない
- 就職が授業に組み込まれてフルサポートされても問題ない
- 先輩が採用・働いている企業にメリットを感じる
- クラブ活動なんておまけ程度で良く、私生活が楽しければ問題ない
- 4年間目的もなしに過ごすより、2~3年の目標ある生活が良い

どれくらい当てはまったー?
各チェック項目を、大学と専門学校で比較してみましょう。
「どちらが優れている」ではなく、どちらが「自分に合っている」のかを見てみましょう。
大学 | 専門学校 | |
---|---|---|
講義/授業 | 自分で決められる | 時間割が決まってる |
進級 | 留年は完全自己責任 | 登校すればトコトン付き合う |
クラス・個人把握 | 学科やコースではあるが、HRはない | 高校と同じくクラス制・担任もいる |
設備 | 体育館・図書館・保険センター・研究施設などがある | 体育館なく、図書館も保健室もただの部屋レベル |
就職 | 原則個人活動・キャリセンがあるが… | 授業の一環。履歴書作成も面接練習も求人も一緒に |
求人 | 大卒なので「自由」に受験できるが、自己責任 | 外部求人もできるが、「学校求人」がメイン 卒業までに就職できる |
サークル | サークル棟など自治がある | 高校のクラブ活動レベルで部室もない |
年限 | 4年間のんびり、研究室配属は早くても3年生後期 | 2~3年間で資格・就職に特化 |

幅があるのは大学
直結するのは専門学校
大きい大学ほど設備は充実しています。一方で、自分がちゃんと活用できるのかはよく考えて判断しましょう。
話は違いますが、私は高級料理でお腹を壊します。親戚の祝い事・会社(学校)の呑み会は苦手です。逆にいつもいくファミレス・自分で作る料理では壊しません。
「価格や性能が高い」のは勿論評価される理由がありますが、「自分に合っているか」を考えないと「結局活かせない」で終わってしまいますね。

大学との違い
ちょっとでもわかったかなー?
専門学校ではなく、大学を続けた方が良い学生さんの特徴
逆に、大学の方が合っているケース。専門学校の学生生活は不満に思うでしょうから、今の大学を続けることをお薦めします。
- 自分で時間割を決めて単位管理ができる
- 出席・試験対策を自分でできる
- 先生やクラスなんて要らない、自分で人間関係が築ける陽キャだ
- 就職はどこかわからない企業を気の向くままに受けていたい
- サークル活動に憧れがある
大学サークルは楽しいですね。色んな学科、先輩後輩のつながりができました。専門学校はクラス制なので、サークルほど縦横無尽ではないですね。
一方で就職は要注意。大学生っていつの間にか内定もらってるんですよ。私は研究者になりたいって決めてましたが、友達はいつの間にか20社とか受験して内定5社ぐらいから選んでました。

ぼくはサークルに
救われたねー
専門学校への入学「前」「後」のため知っておくべき注意点

もし「自分には専門学校の方が合ってそう」と大まかに分かってきたら、少し具体的に考えてみましょう。入学されたからには、しっかり卒業して欲しいと思ってサポートします。
- 入学「前」に知っておく将来…「思ってたのと違う」を防止
- 入学「後」を踏まえた選択…「あっちを選んでおけば…」を防止

しっかり学校選んで
楽しんで励もうねー
専門学校の「入学前」に後悔しないためのチェック項目
専門学校は大学とは種類が違う学校です。
大学を続けた未来と中退した未来の違いを把握しておきましょう。
不安や疑問 | デメリット | 解決法 |
---|---|---|
学費は? | 私立大学と同程度 | 大学2校目にいくよりは安い |
学歴が専門卒だと? | 大卒求人に応募できない | 学校求人がある |
就職面接で不利か? | 退学理由を聞かれる場合も | 学校求人企業は理解している 先生と一緒に面接対策する |
私立大学と私立専門学校の学費は同じくらいです。年間100~130万円。
大学は4年間ですが、専門学校は2~3年間。大学1~2年生での中退ならお金はあまり変わりません。ただし、国立大学よりはざっくり2倍かかります。

国立大学も
結構値上がりしたけどねー
一番気になるのは学歴学位、「大卒」「専門卒」ですね。もし「必ず受験したい企業」があるなら求人要件を調べましょう。大手ほど「大卒」前提になっています。
「実績を挙げてから転職」もできますが、ストレートに入社するに越したことはないですからね。
後になって「大卒じゃなきゃ応募できなかった…」は悲しすぎます。かといって「どこ受けるか決めてないけど、とりあえず全部の可能性を」は欲張りすぎなので、大学を続けてください。

大手さんは「大卒」制限しないと
応募が多すぎるからねー
「採用試験で大学の中退理由を聞かれたどうしよう…」って不安でしょうが、これは大丈夫!
私達、専門学校の先生と一緒に面接練習で考えます。たとえ自分的にネガティブな理由だとしても、
- 「今が上手くいってるので正しい判断でした!」
- 「前回の反省を活かして、学校選びをして今は充実してます!」
という旨の答えをしっかり考えます。
長年採用してくれてる企業さんも、専門学生の事情は理解してくれています。ちゃんと「(人生経験ある)新卒」として扱ってくれてますよ。

安心しておっけー
専門学校では「必ず」オープンキャンパスに行ってください。
オープンキャンパスに来ていない学生ほど、勝手なイメージとカリキュラムの不一致から退学します。あなたは、大学と同じことを繰り返さないでくださいね。
専門学校の「入学後」に後悔しないためのチェック項目
「専門学校に入学しよう!」と決めても、今度は「もうちょっと先」まで見通しましょう。
「もし大卒学位も欲しくなったら…」「今の大学を辞めないで、専門にも行けないか…」って考えが変わるかもしれません。
途中で大きく考えの変更、最初から無理な学校生活をしても、「また」同じ状態になるかもしれません。もうオトナです。変わっても良いので、数年先ぐらいはしっかり考えましょう。
専門学校への進路変更の注意点 | 解決策 |
---|---|
中退した大学の単位は活かせない | 数学・英語などの基礎学力は学業・就活でも役立つので無駄ではない |
大学への編入は薦めない | 編入実績/大学コースのある専門学校を選ぼう |
奨学金に通るとは限らない | 学校独自の奨学金制度など相談しよう |
夜間・ダブルスクールは薦めない | 地元や地方都市で生活費を抑えて学業に専念しよう |
特に、大学編入について解説をしておきますね。しっかり考えないと取り返しがつきませんから。

たった2~3年だよー
専門学校に集中しよー
専門学校の中には、「大卒学位も取れる」「大学への編入もできる」とアピールしている学校もあります。
必ず「どんな大学なのか」「どこの大学に編入した実績があるのか」を確認してください。
私も大学編入の相談を受けます。ただし、学校の種類も違えば、運営組織も違います。単位互換なんて早々できません。自分で調べる自己責任を負うよりは、編入実績のある専門学校を選びましょう。
一つ重要な注意点。
大学の編入試験は夏休み後です。私のIT専門学校だと就活ピークは4~6月なので、就職を見逃して編入試験に一発勝負することは自覚してください。「就職紹介不要願」を書いてもらいます。
専門学校と大学の両方を運営している場合は、大学入試を経ずに通信制大学と併修する学校が多いです。私は気にしませんが、いわゆる「Fラン」と言われることが多いのも覚悟しましょう。
どうしても「大卒」学位を持っておきたいなら考えてOKです。専門学校の検索サイトや通信制大学の検索サイトで、実家のある県や隣接県の学校を調べてみるだけでも一歩前進です。

編入よりは
大学入試の方がシンプル-
私が1年生を担任する専門学校では、30名クラスで1名退学・1名休学します。なんとか0にしたいんですが、「そもそも入学前」の調べや動機が足りなすぎるとフォローはできません。
学生本人も嫌な思いをして辞めますし、担任の私の方も「あんなにお互い頑張ったのに…」とショックです。あなたは、次こそ「思ったのと違う…」を防いで、卒業できる学校を選んでくださいね。
まとめ | 今度は後悔しない学校を選ぶ「3ステップ」!

ここまで読んで頂きありがとうございます!

ありがと-
さくっとまとめますね。とはいえ、今回はかなり重めです…。

重大な選択だからねー
あなたは大学を偏差値・分野・地域、ひょっとしたら研究ニュースで選んだかもしれませんね。
そして今回は、大学と合わない・大学に行けなくなって、専門学校を考えてみたくなりました。
この記事では、私の大学教員・専門学校教員の経験に基づいて、専門学校の方が合っている特徴・学校の違い・注意点などをまとめました。
以上を踏まえて、「専門学校への入学を考えてみようかなぁ」と思ったら、大学を辞める前に調べて・行動していきましょう。
- HRを見て資料を取り寄せる…興味ある業界の学校、県内全部が目標
- オープンキャンパスに参加…必ず2校以上に行って比較する
- 学費や入試の相談…1回は保護者さんと来校して相談する
色んな県にお住まいなので、サービスぐらいしか紹介できませんが、参考になったら嬉しいです。
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また、当ブログでは専門学校・IT就職について詳しく書いています。もし他の記事も参考になったら、嬉しいです。

じゃ またー