私のIT専門学校にも「学び直し」で再入学する学生さんは例年います。
入学して頂いたからには、しっかり得るモノ得て、確実に良い学生生活と就職をして欲しいです。実際に担任をしてきて、良い結果になっています。
一方で、「少し損をしている」「再入学よりは良い進路がある」ケース、「せっかく再入学したのに勿体ないなぁ」って思うケースもあります。
この記事では、専門学校への再入学について、経歴別・目的別の判断基準と理由をまとめました。
専門学校への再入学は、人生にとって大きなリスクです。
「やらなきゃ良かった」どころか詰んでしまう可能性があります。この記事で、再入学をすべきかの見通し立てに少しでも役にたったら嬉しいです。
よろしくー
さっそく結論だけ見て頂ければOKです。
再入学前の経歴 | 結論 | 薦めるケース・解決策・注意点 | 私の専門学校への入学数 |
---|---|---|---|
大卒社会人 | 薦めない | 通信講座・オンラインスクールが良い | 0名 |
高卒社会人 | 薦める | 入学時25歳まで | 30名クラスに2~4名 |
大学卒業直後 | あまり勧めない 原則就職を薦める | 就職に必要不可欠ならアリ | 2年に1~2名 |
大学中退 | 中退を絶対薦めない | 体調に出ているなら薦める | 30名クラスに2~4名 |
とはいえ、以下であれば問答無用で入学を検討してOKです。
今挑戦しないと今後の人生で「考え続ける」なら再入学を止めません。
ただし、リスクをしっかり取ってメリットを最大で受け取ってください。
以下の2点に注意です。
- 夜間・一年制は絶対に薦めない
- 大卒+クリエイター系なら、無認可校の方を薦める
最後に専門学校で学ぶ「必要性」についてしっかり考えてください。
人生のリスク・時間とお金と、あなたが得られるメリットを秤にかけてくださいね。
今や、色んなサービスがあるのですから、「専門学校に通ってリセット」なんて安直に考えなくてOKです。
専門学校の強み | 再入学したからこそ得られるメリット | 注意点 |
---|---|---|
資格 | 就職必須な資格の受験条件・合格対策(看護師など) | 就職必須の資格「業務独占資格」なのか |
スキル | 独学・座学だけでは不可能なスキルの練習(理容師など) | 「練習」必須のスキル職業なのか |
新卒 | 日本では「新卒」が強い | 専門卒業時25歳からキビシイ |
業界への就職 | 学校とつながりある企業で確実に就職でき、企業ガチャ回避 | クリエイター系は除く |
もし気になったら、詳しい解説も必要だと思った箇所だけでも読んでくれたら、嬉しいです。
はじめるねー
経歴別のお薦め | 社会人・大学生からの再入学
専門学校への入学をお薦めするかは、経歴に依ります。
専門学校で学び直すことは、リスクです。学び直すよりも、働き続けたり就職した方が良い結果になる場合がありますから。
再入学前の経歴 | 結論 | 薦めるケース・解決策・注意点 |
---|---|---|
大卒社会人 | 薦めない | 通信講座・オンラインスクールが良い |
高卒社会人 | 薦める | 入学時25歳まで |
大学卒業直後 | あまり勧めない 原則就職を薦める | 就職に必要不可欠ならアリ |
大学中退 | 中退を絶対薦めない | 体調に出ているなら薦める |
日本は「学歴」「新卒」「ストレート」が大好きな社会です。
再入学で「人生を完全にリセットできる」って甘い考えては、逆に「一生抱えるリスク」が増えるだけですよ。
学歴アップと就職が
重要ポイントだねー
大卒社会人 | 薦めない・【通信講座やスクールを薦める】
まず、私のIT専門学校に大卒社会人の方が入学したケースはありません。
以下の点から、専門学校を薦めません。まずは、働きながら通信講座・スクールによるスキル習得とキャリアチェンジを模索すべきです。
- 費用効率と時間効率が悪すぎる(コスパ・タイパ)
- 就職先が大卒よりもランクが下がる可能性大
- 大学よりもしょぼい学生生活だから
大卒社会人にとって、専門学校はコスパもタイパも悪いです。
ストレート進学の高校生がメインなので、学業以外の教育・イベントがあるから。
- 「学生」だからスポーツや文化祭イベントがある
- 「学生」だから初歩から始まり、入門で終わる
以上から、
- 「目的以外のイベント、すでに身についている社会人マナーに嫌気」
- 「授業で習得できる内容が、思ったよりもレベル低いなぁ」
という感想を持ちますよ。
考えてみてください。
パソコンやエクセルを使った事ない学生さんが入学してくるわけです。普通科高校なら就職マナーなんて教えてないので、知らない学生さんが入学してきます。
こんなのって、あなたはすでに経験していることですよね?
よって、大卒社会人の方は、わざわざ専門学校に通う必要はありません。
3~6ヶ月ぐらい通信講座・オンラインスクールなどで、土日を費やせば専門学校よりも速く・安く・目的にあったレベルまでスキルアップができます。
大卒が絶対有利だから
わざわざ専門に来なくていいよー
次に、専門学校卒業時の企業ランクが、大卒時よりも下がる可能性が高いです。
専門学校の「学校求人」は、募集条件が「専門卒以上」である企業です。つまり「大卒以上」の企業はありません。
よって、あなたが大学卒業時に応募した企業よりも、専門学校が紹介できる求人はランクが低い可能性が高いです。
大学時のように「外部求人」で応募することも可能です。しかし、専門学生の9割が「学校求人」で決める中、「就活ピーク期」があります。
私のIT専門学校であれば、最終学年の4~6月が採用試験の多い「就活ピーク期」です。ピーク期になる前に「外部求人」で決めず、ピーク期を超えてると就職自体が難しくなるので注意してください。
現段階での転職がしたいなら、エージェント型就活サービスをお薦めします。担当者(エージェント)と相談しながら就活していくサービスです。
エージェントが、就活を一貫して「業界説明・企業紹介・履歴書準備に面接試験・受験や内定に関する企業の連絡」ってサポートします。就活サポートの内容は、専門学校と全く同じですよ。
まずは大卒就職を
大事にしてねー
最後に「専門学校に入り直した」時に疑問に思う点です。
- 最終学歴は大卒のまま、しかし企業が「見落として」専門卒と認識するかも
- 働きながらの通学は薦めない、夜間・一年制への入学は薦めない
考えちゃうよねー
あるあるだよー
履歴書の学歴には、大学も専門学校も書きます。最終学歴は「高位な方」で良いので「大卒」で大丈夫です。
しかし、いざ応募した時に「大学卒業」を見落とされて、書類通過しない可能性もあります。履歴書やエントリーシートの個別欄として「最終学歴」「学位・称号」があれば少しは防止できるますが…
せっかくの大卒なのに
見落とされるのイヤだねー
私は現職を続けながらの「働きながら専門学校」は薦めません。
専門学校教育の重要ポイントは、実習・実践にあります。その中でも、通信講座やオンラインスクールで実施できない「グループ実習」「卒業制作」が特に重要だから。
夜間であれば人数が少なく、現場を模したグループが形成できません。色んな人間が集まっていないから。また、体力的や生活リズムが心配です。
一年制は、学歴に「専門卒」が追加されませんし、期間的に1つ2つの資格を取るので精一杯です。また私のIT業界のように4~6月が「就活ピーク」である場合、一年制で資格取得してから「秋就活」する時点で詰んでいます。
通うなら
しっかり通おー
高卒社会人 | 【薦める】・ただし入学時25歳まで
高卒社会人の方は最終学歴が「高卒」から「専門卒」にアップグレードされるため、専門学校への入学を薦めます。
私のIT専門学校では30名クラスに3~5名は、高卒社会人で退職して入学しています。全日制(昼間)なので働きながらはいません。
- 「専門卒」になって就職幅が広がる
- 高校時に就職できなかった業界に就職できる
- 「新卒」採用で就活ができる
- ただし、入学時25歳を超えるならNG
基本的にお薦めできるねー
AT限定が解除されるよーなもんー
採用条件が「専門卒以上」の企業に応募できるようになり、「高卒」では就職が難しい業界に就職できます。
例えば、IT業界は高卒では5%も就職できていませんが、私のIT専門学校では97%の学生さんがIT業界に就職しています。
製造業だけで40%とか
ヤバイでしょー
「新卒」で就活できる点も大きい。しかも、社会人経験があるので「社会人スキル」「働ける」ことは実証済みですからね、強いですよ。
しかし、入学時に25歳を超える場合はお薦めしません。専門学校側が難色を示すでしょう。
卒業時に27~28歳では「さすがに新卒とは言い難い」ので、「新卒前提の学校求人」との相性が悪くなります。「社会人経験がある」ことが逆に不利になってきます。
「社会人経験者・年上はクラスに馴染めるだろうか」については、問題ありませんよ。ゆうて歳が1~3歳差ぐらいなら全く問題ありません。
自己紹介時にわざわざ「年上ですが宜しくお願いします」なんて言わなくてOK。しれっとストレート学生のふりをしてください。
わざわざ初手に引かれることしなくて良いです。仲良くなってから、年上だと知られるくらいでOK。
就活が始まったぐらいに、履歴書を書くので、「年上だったんだ、今までタメ口でごめん」「いやいや、むしろありがたかったよ」って会話がよくありますね。
もうこの頃には仲良しなので、人間関係大丈夫です。私が1年生担任の時は入学時に「学校も会社も入学・入社した時が同期だよー」って教えています。
新卒とは見なされない
年齢ラインがあるんだよー
大学卒業直後 | 【あまり勧めない】・就職に必要不可欠ならアリ
「就職に必要不可欠」なら薦めます。
- 就職に資格が必須…看護師、鍼灸師など
- 独学不可能な実習スキルが必須…理容師、調理師
一方で、「就活が上手くいかなかったから」は薦めません。
既卒就活なら、「既卒・第二新卒」のエージェント型就活サービスで、担当者と相談しながら「ダメージの少ない就職」の方がお薦めです。空白・再入学・お金も時間も最小限にできます。
大卒で新卒して間もないから
まだまだ新品だよー
就職に資格・スキル練習が「必要不可欠」なら、専門学校はアリです。
私の先輩は大学卒業して、小学校の先生になったけど合わなくて、看護学校に再入学して現在は看護師として働いています。
「必須な資格」が必要な時は専門学校はアリです。
ただし、医療系専門学校は国家試験の受験資格・合格対策のために、ひときわキビシイです。特に留年には注意してくださいね。
「独学ができない実習スキル」が必要な時も専門学校はアリです。
理容師さん、調理師さんは特に「練習」が必要ですからね。
ただし「志が低い学生さん」もいるので、目的はしっかりと持って引きづられないように注意してくださいね。
高みを目指して
行動していくんだよー
とはいえ、以下に該当しているなら、専門学校入学をしてもOKです。
- 自分の独学に自信がない…分野が大きく変わる勉強がしたい
- 自分の就活に自信がない…確実な業界就職をしたい
私のIT専門学校では、2年に1~2名ぐらい、大学卒業直後に入学する学生さんがいます。
理由は「大学の学部と全然違う分野に就職したいから」でした。問題なくクラスに馴染みますし、就職もできましたよ。
とはいえ、「大学の学部と全然違う分野に就職」って大学生ではよくあるので、一度就職活動をしてからが良いですね。
大卒ならどの業界でも
就職できるよー
注意点を3つ。
- 就職先が大卒よりもランクが下がる可能性大
- 大学よりしょぼい学生生活
- 学力の差にがっかりする
専門学生の90%が「学校求人」で就職します。
学校求人は「専門卒以上」で応募できる企業なので、「大卒以上」だけの企業さんよりランクが下がり勝ちです。
専門学校の設備・イベントは、大学より貧相です。大学のような学生生活ではなく、高校と同じような学校生活と思ってください。
学力の差からくる授業内容のレベルにがっかりしますよ。最終的には大学生に負けない授業レベルに、専門分野だけはなりますが。
大学は普通科高校出身者が主なので、比較的どの科目もこなせる「器用さ」と「地頭の良さ」があります。しかし専門学校は、工業・商業などの専門科高校出身が主で、特に「数学・英語」を苦手とします。
数学・英語が中学生レベルでキビシイ学生さんに、授業レベルを合わせるので、大学に入学して卒業できたあなたには、クラスにも授業にも「物足りなさ」を感じるはずです。
一方で、「商業高校はたくさん資格持ってるなぁ」「工業高校はもうプログラム作ってるんだぁ」と、自分が出遅れてるように感じるはずです。しかし大丈夫、「アドバンテージは夏休みまで」には消えますから。
入社後も同じです。入社時には大卒者よりも専門卒者の方が資格も経験も圧倒的に上です。しかし、大卒者は器用で頭が良いのですぐに資格を取得し、経験も詰んでいき、追い抜いていきますよ。
大卒からみると
そんなに高度じゃないよー
最後に特定分野の注意点。
「大学が無難だと言われて…でも挑戦したかった分野があって」で専門学校を選ぶのはよく考えてください。特に業界的に「学歴ではなく、実力・実績が重視される」の場合。
ここでは「ゲームクリエイター」で解説します。
ゲームクリエイターの就活は特殊です。
- たしかに大手は「大卒」条件が前提
- しかしほとんどの企業は「学歴不問」
- むしろ「経験者優遇」
- 新卒採用では「ポートフォリオ(作品)」が必須
「学歴不問、実力主義」の業界に新卒で入るには、ポートフォリオで勝負になります。
- 「教科書見て作りました」「授業で作りました」ではダメ
- 「就職前一週間でちゃちゃっと作った」レベルではダメ
- 「就職してから勉強させてもらいます」ではダメ
いいですか?
必ず以下を満たした学校に行ってください。
学校の特性 | 必要な理由 | お薦めの学校 |
---|---|---|
月1回以上の現役プロ来校 | プロへのスキルアップ | 都会の学校 |
頻繁な業界企業の来校 | 確実な「業界」就職 | 都会の学校 |
作品作りの時間確保 | プロに通用する作品つくり | 学院系学校(無認可校) |
コンテストへの指導 | プロに通用する実績作り | 学院系学校(無認可校) |
業界就職率の開示 | 確実な「業界」就職 | 「昨年度の人数」を公開している学校 |
絶対に「地方県の専門学校」はダメです。
あなたはすでに「大卒」を持っているので、「専門卒」は必要ありません。必要なのは、以下3点
- 高度なレベルまで引き上げるプロの指導
- 実績を挙げるための授業時間の確保
- 企業とのつながりを活かした確実な業界就職
このすべてを、地方県の専門学校は持っていません。
大卒だからこそ
より実践的な学校で挑戦できるよー
大学中退 | 【中退を薦めない】・体調に出ているならアリ
原則大学を卒業すべきです。
日本では「大卒」+「新卒」こそ最強だから。
授業が全部「可」だろうが、たとえば1~2年留年しようが、「大卒」が良いです。
学部と違う業界への就職も可能ですし、資格が欲しいならまずは独学してください。
私は理学系の大学でした。しかし、独学で情報国家試験「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」を取得、就職してからもより高度な資格を取得しました。
理学系学部なので、プログラムは3年次に1度だけ、4年生で卒業研究が始まったぐらいに組み始めました。それでも、工学部系大学・IT専門学校で先生できています。
大学入れたんだから
卒業が一番いいよー
ただし、大学が合わない方もいます。
もし「大学に行くことを考えて、体調不良が出ている」なら、専門学校への進路変更を考えてOKです。
私のIT専門学校では、「大学中退して専門学校入学する学生さん」は30名クラスに2~4名ぐらいです。珍しくありません。
専門学校の方が
向いてたパターンだねー
仕事を辞めるか・働きながらか | 【辞めてアルバイト】一択
もし学校に通うなら、仕事は辞めて全日制(昼間)に通いましょう。
色んな事情があるとは思いますが、全日制(昼間)が最強です。仕事をきっぱり辞めて、「学生」として生活してください。
「ストレート学生」なんかに負けてたら、「意味がない」って思いませんか?
しっかり授業を受け、ストレート学生なんかよりも習熟してください、「ストレート学生なんかより高度な資格を取得してください。
アルバイトはむしろ絶対にやってください。就職活動でアピールになるから。
もしどうしても「働きながら」スキル習得や転職がしたいなら、学校ではないサービスを薦めます。
- 働きながら学ぶなら、オンラインスクール
- 働きながら転職するなら、エージェント型サービス
専門学校なら仕事は辞める
仕事辞めないならスクール
私は「中途半端学生」を真っ向否定します。
「夜間」と「一年制」を、「私は」お薦めしません。
- 夜間…移動時間が勿体ない。オンラインスクールがまだ良い
- 一年制…実質資格取得で終わるなどデメリットだらけ
夜間通いは、学業習熟の面で不安です。
- 仕事の残業との折り合い
- 仕事後の学業への集中
- 翌日の出勤への影響
オンラインスクールであれば、自分の空き時間、特に土日にできます。また、1~2週間に一度、学習担当者さんと打ち合わせて進捗や質問をすれば良いです。
夜間に登校する時間確保・登校時間を考えると、オンラインスクールの方が自分のペースで必要なサポートを受けながら学習を進めることができますね。
夜間通いは
無理があるよー
一年制コースも考えちゃいますよね。でも仕事辞めて通うもんじゃないです。
1年制は働きながら通うコースと思いましょう。そして、私は「働きながら学校」を薦めていません。よって1年制コースも薦めません。
あるのはリスクだけ、メリットが一つもありません。
- 実施、資格取得(一発勝負)だけで終わる
- 1年制は学歴(専門卒)にはならない
- 秋就職でない業界の場合、就職ピークを逃す
- そもそも設置している専門学校は少ない
1年で学べることなんて、たかが知れてます。「1年学校に行く」よりも「1年働く」方が知識も経験も身につき、お金も手に入り、職歴として認められます。
ITで実例しますね。私は「ITパスポート」に3ヶ月、「基本情報技術者」に更に3ヶ月と勉強してきました。これでもう半年が経過するんです。
1年制でできるのは「資格取得」「就職」だけです。しかも一発勝負の短期決戦。失敗すれば妥協か詰みです。
1年制の一番大きなリスクは、「就職を逃す」ことです。
IT業界では4~6月に採用試験が最も多い「ピーク時期」です。
1年制では「ピーク時期」に何も武器がないので応募できません。とはいえ、秋から就活を始めると、もう求人はありません。
事務職・公務員であれば秋就活なのでまだOKですが、少なくともIT職には絶対に1年制は向いていません。
あなたが就職したい業界の「ピーク時期」をしっかり調べてくださいね。
就職までがっちり
考えてねー
ちなみに、一年制を設置している学校は珍しいです。理由は「儲けにならないから」、1年通ってくれる学生さんよりも、2年や3年通ってくれる学生さんを捕まえた方が良いでしょ?
逆に一年制を設けている学校の経営状況は確認した方が良いかもしれませんよ。定員割れをしているから少しでも収益を上げるためかもしれませんから。
結局一年制は
付け焼刃だよー
「学び直し」「再入学」の目的は「転職」ですよね。
転職ならば、エージェント型就活サービスがお薦めです。担当者(エージェント)と相談しながら進める就活は、専門学校と全く同じです。
エージェント型サービスは、働きながら利用できます。
完全無料・違約金なしのところも多く、併用も可能なサービスもあります。未経験での業界転職もサポートしているサービスもあります。
- 働きながら学ぶなら、オンラインスクール
- 働きながら転職するなら、エージェント型サービス
社会人か学生かの
軸足をしっかりとー
大学入学や就職当時に「諦めた進路をもう一度」ならアリ
「時間が経っても、ちらちら思い続けている」のだったら、私は「学び直し」を止めません。
どんなリスク、どんなお薦め進路があっても、止めません。だって、「あなたが自分が納得した人生を送る」のが最重要だから。
- 「進学したけど/就職したけど、ずっとちらついてる!」
- 「どうしても一度挑戦しないと、今後の人生でずっと考えてしまう!」
- 「なれるかどうかではなく、挑戦できるかどうかが大事!」
1つだけ確認。
「今の大学/仕事がうまくいっていないから」で逃げるのはNG。必ず乗り超えて、それでも「なんか違う」なら学び直しを考えてOK。
「学び直し」は大きなリスクです。とはいえ、あなたの人生。進路変更ができるうちにするのは良い手です。
自分でお金は用意してねー
それが人生への責任だよー
メリットと注意点 | 「必然」「必須」なのか
専門学校に通う「必要性」はよく考えてください。
「通った方が良い」ではなく、「通わないと就職できない」って必然・必須なのかが重要ポイントです。
専門学校の強み | 再入学したからこそ得られるメリット | 注意点 |
---|---|---|
資格 | 就職必須な資格の受験条件・合格対策(看護師など) | 就職必須の資格「業務独占資格」なのか |
スキル | 独学・座学だけでは不可能なスキルの練習(理容師など) | 「練習」必須のスキル職業なのか |
新卒 | 日本では「新卒」が強い | 専門卒業時25歳からキビシイ |
業界への就職 | 学校とつながりある企業で確実に就職でき、企業ガチャ回避 | クリエイター系は除く |
必須だからこそ
リスクを取るんだよー
資格が「就職の決定打」なのかは調べてくださいね。
資格が以下3種類なら、専門学校はアリです。
- 看護師など…「業務独占資格」を持ってないとできない
- 保育士など…「名称独占資格」を持ってないと名乗れない
- ~管理士など…「設置義務資格」の所持者を配置する必要がある
ちなみに、IT業界の「ITパスポート」「基本情報技術者」は国家資格ですが、業務独占でも名称独占資格でもありません。持っていると就職に有利ですが、持ってなくても就職も業務もできます。
資格の難易度・必要性で
判断していこー
理容師や自動車整備士などは、「練習」が必要ですよね。たくさんの髪型や工具も覚えて、使いこなすまで練習が必要です。
IT業界では「練習」はしますが、未経験でも就職できます。大きい企業ではIT研修があるので、育ててくれますから。IT専門学校が、プログラミングスクールにより優れている唯一点は「グループ開発」「仕様書や設計書」の経験ができることです。
就職に「練習」「訓練」によるスキルアップが必要なのかは、しっかり確認をお願いしますね。
練習・訓練が必要なら
がっちり学校に行こー
学校を卒業すれば「新卒」です。
社会人経験があろうが、留年してようが、「新卒」です。日本で「新卒」は武器です。
ただし、社会人経験があり年齢が25歳を超えていたら、面接で「前職のこと」は聞かれます。「社会人として何を経験し、どう考えて再入学したのか」を話せるように、しっかり面接練習をしてくださいね。
新卒は強いからねー
「専門学校は就職に強い」とよく聞きますよね。
就職内定率は95%を超えますし、「学校求人」には専門業界の「お得意様企業」がたくさんあり、毎年先輩学生さんを送り出しています。
「専門業界へ確実に就職したい」なら専門学校なのは正しいです。ただし、よく知っている大手企業は「大卒以上」になっているので、「絶対受験したい企業」がある時は気をつけてくださいね。
また、クリエイター系は「学歴不問の実力実績採用」なので、学校選びには注意してください。
例えば、IT専門学校のゲームコース。ゲームクリエイターになる確率は5%を切ります。絶っっっっ対にお薦めしませんので、行くならしっかり調べて覚悟を決めてください。「就職率」と「業界就職率」は違います。
「就職率」はカラクリあるから
「業界就職率」を見よー
デメリットと解決案 | 「タイパ」と「コスパ」に見合うのか
学校のデメリットは、「時間(タイパ)」と「お金(コスパ)」が悪いことですね。
社会人の方は、仕事を辞める・収入がなくなるなどのリスクを負った学生生活は不安になります。
かけた時間とかけたお金に見合う分も「収穫」なのかを見積もり、何が「収穫」なのかも明確に決めて、ひたすら学生生活を走ってくださいね。
必ず具体的に決めてねー
スケジュールもだよー
まずは「時間」について。
専門学校のカリキュラムは、学業だけなら3ヶ月フルタイムでできる内容です。例えば、私が初めて担当する科目では「半年分の授業=2~3週間の準備」です。
オトナだとちゃんとしたテキストで独学は充分可能です。
しかし、2~3年の「期間」をかけている理由もあります。
- 初心者・ストレート学生が多いから
- 就職授業・スポーツや学園祭イベントがある
- そもそも認可校なので年間800時間・1年以上の授業が必要
よって、もし学業のみ、知識・資格のみが目的なら、通信講座やオンラインスクールから検討しましょう。
本当に「時間(期間)をかける必要があるのか」をしっかり判断お願いしますね。」
まず独学試そー
次は「お金」について。
大学と同じぐらいと考えてください。私立の専門学校なら年間100~130万円です。
まず、私がお薦めする方針です。
- 通うなら全日制(昼間)。夜間・一年制はNG
- 仕事は辞める(働きながら通学はNG)
- アルバイトはむしろ必ずやる
お金は70%は溜めておこー
専門学校の学費は全部じゃなくても目途を立ててください。
絶っっっ対に、学費や生活費を自転車操業で稼ぐことはしないでください。出席・学業に影響がでて、モチベが低くなり、ストレス溜まって学校に逆切れして退学しますよ(担任した学生の実例)。
学生さんの学費サポート、社会人さんの学び直しにもサポートがあります。
学費の拠出元 | 目安・条件 | 相談先 |
---|---|---|
アルバイト | 土曜フルタイムで月間3万円でOK | しなくてOK |
修学支援制度(給付型奨学金) | 経済状況で額面が決まる。返済不要、1校目のみ可、学校が認定校ならOK | 専門学校オープンキャンパス |
奨学金(貸与型) | 日本学生支援機構の有名なの | 専門学校オープンキャンパス |
各種奨学金 | 新聞奨学金・病院奨学金・学校オリジナルの奨学金 | 専門学校オープンキャンパス |
教育訓練支援給付金 | 雇用保険2年以上、学校が「職業実践専門課程」ならOK | 専門学校オープンキャンパス ハローワークでもOK |
若きつくりびと奨学金(再進学特待生) | 社会人の再入学支援 | 専門学校オープンキャンパス ハローワークでもOK |
教育ローン | ローンするぐらいなら、月額スクールが安価なのでお薦め | 専門学校オープンキャンパス |
専門学校に
相談すればいいよー
さらに、再入学・入学後・就職についての、よくある質問もまとめておきますね。
よくある不安 | 私(先生)の答え | 注意点・解決策 |
---|---|---|
入学できるか | できます | 入学時に25歳を超えるとキビシイです |
入試で前職を聞かれるか | 聞かれます | 不合格にはまずなりません |
就職ができるか | できます | 入学できたなら、登校してれば就職できます |
採用試験で前職を聞かれるか | 聞かれることがあります | 面接練習で対策できます |
違う分野でやっていけるか | 大丈夫です | ストレート学生と同レベルでは、わりに合わないので「高み」を目指してください |
最終学歴はどうなるか | 大卒なら大卒のまま 高卒なら専門卒 | クリエイター系なら、すでに大卒なら無認可校がお薦め |
金銭面は大丈夫か | 各種サポート・分割払いを使います | 自転車操業だけはしないでください |
ちゃんと卒業すれば
問題ないよー
まとめ | 「がっちり学校」 か 「働きながらスクール・転職エージェント」
ここまで読んで頂きありがとうございます!
ありがとー
まとめると。
- 大卒社会人…通信講座・オンラインスクールがお薦め
- 高卒社会人…専門学校で良い。ただし年齢25歳まで
- 大学卒業直後…就活エージェントで就職がお薦め
- 大学中退…どうしても登校できないなら、専門学校で良い
ただし、
- 夜間・一年制は中途半端なのでNG
- クリエイター系は専門学校はNG
じゃ またー