専門学校に通ってるけど「専門分野でずっと働くのはちょっと…」って学生さんは毎年います。
私が担任する学生さんも「ガチITはちょっと…」と、関連分野や別業界を希望しますね。
大学生はどの学部でも専門外分野に就職するのは当たり前ですが、専門学校は就職直結型、教育も学校求人も特化しています。
私もIT企業ならいくらでもお薦めできるのですが、他業界の企業さんは10社ぐらいしか薦められていません。学校求人では、専門外企業はほんとに限られた中からしか選べません。
この記事では、専門外就職についての2大問題点への対応法をまとめました。
- 学校求人の少なさを、就活サービスで補う方法
- 学生のうちにできる、専門外就職の面接対策法
たった2~3年の学校選びと違って、業界選びは10年とか30年の人生に影響します。
この記事が、あなたの専門外分野の就職を少しでも良くするキッカケになったら、嬉しいです。
よろしくー
学校の専門分野と同じ業界に就職するわけではない
学校での専門分野以外への就職判断には迷いがでるもんです。
- 「せっかく専門分野の教育を受けてきたのに…」
- 「それでも専門分野でずっと働きたくはない…」
しかし、大学生は学部問わず色んな業界に就職します。
例えば、IT業界への就職を見てください。全学部共通で、20~25%の学生さんがIT業界に就職しています。
スーパー文系の法文学部、スーパー情報系の総合数理学部はちょっと例外。
「業界就職した専門学校」に通ったからこそ、「専門外に就職」って悩んじゃいますが、就職に直結しない大学生からすれば、専門外就職なんて当たり前なんです。
専門外分野への
就職はたくさんいるねー
確かに専門学校は、就職に直結しているので、専門分野への就職が圧倒的に多いです。
私のIT専門学校では、97%ぐらいがIT業界ですね。
特に重視される点 | IT専門学校からの就職比率 | 就職難易度 | 注意点 | |
---|---|---|---|---|
開発職 | 資格, 適正, 技能 | 60% | ★★★ | 地方都市ほど難 |
運用職 | 資格, 健康 | 30% | ★★ | 地方都市に企業なし |
サポート職 | 人柄, コミュニケーション能力 | 7% | ★ | 面接試験が重視される |
IT業界以外 | 健康, 運転免許 | 3% | ★ | 学校求人が極めて少ない |
とはいえ、専門とする業界でも違います。
以下はよくあるパターン。
- IT系専門学校から、ゲーム業界就職は3%未満
- 事務職は、派遣・契約社員が当たり前
- 国家資格の必要な看護職は、取得できなれば別業界
私のIT専門学校では、もちろん「IT業界」へ「正社員」で就職してもらっています。
しかし、ゲームコースはゲーム業界に就職できてませんし、ビジネスコースの就職先を探すのは大変です。「【5%】専門学校先生が語る!ゲームクリエイターになる確率を上げる学校選び」
▼他業界へ特化した就職サービスの例▼
学校や業界によるねー
専門外の分野への迷い | ちゃんと卒業すればOK
専門外へ就職したからって、専門学校へ通った意味はなくなりません。
ここでは以下2点で、「迷いを断つ」お手伝いをしますね。
- 学歴が「高卒」から「専門卒」にアップグレード!
- 専門外就職へのよくある不安点への回答
学歴ゲットすればOKー
「学歴」が高くなれば良し!
学校で専門とする知識・技能・資格の習得はもちろん大事ですが、最低限確保されるのは「学歴」です。
専門業界だろうが専門外だろうが、「高卒」よりは「専門卒」「大卒」の方が応募・採用できる幅が圧倒的に違います。
はっきり書きますが、情報系高校卒よりも、他専門の専門学校・大学の方が就職に有利です。
「高卒」のままでは40%が製造業・次いで建設・販売業で合計60%。ITなんて3%だけ。業界選択肢なんてまったくありませんね。
しかし高卒から学歴が上がれば、製造業は10%になり、IT・教育・医療などの他業界への選択幅が大きく広がっていますね。
すっごい広がるでしょー
他にも以下のように考えてみてOKです。
- 別に入学時に「一生その分野の仕事する」って約束してない
- 「その分野で働いていけそうかな」と判断するために頑張ったからOK
- 「身についた分」を活かして生きて行ければOK
「高卒からアップグレードすれば勝ち!」です。
あなたは専門学校をしっかりやり抜いて卒業するんだから、次の職場でもやり抜いていけますよ。ただし、他業界の選択・今度の進路選択は数十年規模なので、慎重にじっくり考えましょうね。
この記事でも
注意点解説するからねー
よくある迷い
「専門学校で専門分野に絞って勉強したのが、水の泡になるはなぁ…」もごもっとも。
でも、あなたは「あなたの専門学校の中」しか見えてないだけ、今までの人生を活かしていけますよ。
学生さんのよくある迷い | 私の答え |
---|---|
「せっかく学費をかけたのに」 | 実は意外と「強み」身についてる |
「人生で無駄な時間だったのかなぁ」 | 別業界だからこそ「新しい風」として活かせる |
「親に申し訳ないなぁ」 | 「あなたが生きて行ければOK」と思ってる |
私は学生時代は理学でしたが、就職先は大学工学部系、そのあとIT専門学校です。専門分野が全然違うけど、今までの人生を活かして先生やってこれてます。
自分が役に立ててないだけだよねー
「せっかく専門学校に入学したのに…」と思う気持ちは分かります
安心してください。別業界で活かせる何らかの知識・技能が身についていますよ。だって、他業界の人はあなたの学校の授業を受けてませんからね。
私のIT専門学校だったら、誰でも身についてるスキルありますよ。
- パソコンの基礎技能…キーボードの打ち込みぐらでOK
- パソコンの資格…オフィスソフトぐらいでOK
世の中には人差し指でキーボード打ち込んでる人、エクセルやパワーポイントを使えない人はたっくさんいます。
例えば「エクセルのセルが###になったのを、幅を広げて正しく表示させただけで神扱いされた!」ってエピソードを実際に聞きました。あと、私が学生の時の先生は、LANポートにUSBメモリ刺してました。
あなたは「自分の専門学校の中では」優秀じゃなかったかもしれません。しかし、あなたと同じ授業を受けてない人からすれば、「実はすごい人」になってるってことはよくありますよ。
ITパスポートとMOSは
高校生でも取れるから取ろー
「学校の専門分野を活かせないなんて、無駄だったかなぁ…」って気持ち
たしかに、「最短ルートで最高地点」に向かう人生とは言えないでしょう。
しかし、別業界に活かせることっていくらでもあるんですよ。
例えば私は学生時代に、イベントの案内係・警備員のアルバイトをしていました。
お客さんへの案内の言葉遣いや所作・警備での安全確保や無線の使い方、実は先生になってからの学校イベントですごく役に立ってます。
「人生何が役に立つか分からない」と言われますが違います。「人生で得たものを、役に立たせる」んです。
常に自分の経験活かせないかなー
って考えよー
「学費を出してもらった親に申し訳ないなぁ…」って、親思い
ところが、保護者さんの第一希望は「専門学校と同じ業界に就職して欲しい」ではありません。
保護者さんはあなたに、
- 立派な社会人として生きて行って欲しい
- 自分が死んでもちゃんと食べて生きて欲しい
と思ってます。もちろん家庭によっては「家族のためにお金を少し」ってのもあるでしょうけどね。
ともかく、「専門学校で専門にした分野に就職して欲しい」なんてどうでもいいんです。「しっかり学校に通って卒業して偉いね!」って思ってますよ。
もし気になるなら説明をしたらいいですよ。こう頑張ったんだけど、就職は別のとこにする、こう考えて選んだって。
あなたの安泰が
保護者さんの希望だよー
最大の問題は「求人の見つけ方」
専門学校は専門分野の求人には圧倒的に強いですが、他業界の分野はさっぱりです。
また、他業界の企業に就職した先輩も大変少ないため、外部検索以上の情報がありません。採用されるかぐらいは分かりますが、やっていけるかまでは見切れません。
例えば私は、IT業界の企業はたっくさん薦めることはできますが、他業界の企業は10社も知りません。よってIT以外に就職したい学生さんには苦労してます。
とはいえ、履歴書は面接練習はしますので、安心してくださいね。
専門学校は
業界就職第一だからねー
専門学校での他業界求人の紹介は限らている…
専門学校が他業界の企業を紹介するのは2パターンです。
- 学校求人にお得意様がいる…毎年、他業界へ就職する学生はいるので
- 連絡のあった企業さんを紹介する…結構企業さんからオファーもあります
例えば私のIT専門学校であれば、
- IT企業ではない企業のパソコン部門…家電量販店、病院のパソコン設定
- 他業界のパソコンを使う仕事…エクセル入力など簡単でOK
のように、「ガチじゃないけど専門分野を活かせる職業」。
または、
- 自動車や半導体の測定…自動車免許持ってたらOK
- 食品加工業・業務用冷蔵庫の設置など…健康だったらOK
のように、「完全に他業界の職業」への就職実績が毎年ありますね。
よって、自動車免許・MOS資格(ワード・エクセル)ぐらいは持っておきましょう。必ずどこかに就職できますし、入社後も有利になりますよ。
▼合宿免許は一括検索で探すのが便利▼
- ユーアイ免許(検索)…ネット割引5,000円・追加料金なしなど特別プランアリ
- ドリーム免許(比較)…最短2週間・20万円台の合宿プランアリ
- 合宿免許受付センター…最短2週間の合宿プランアリ
ITパスポートとMOSは
高校生でも取れるから取ろー
人生の選択肢を増やすには外部求人が必要!
学校求人で用意できる企業数は10~20社程度。全然選択肢がありません。
よって、他業界への就職を考えるなら、自分でも探しましょう。別に大変なことではなく、同年代の大学生はみんなやってますからね。
さらに「いい就職ドットコム」や「キャリch」などへも登録しておくとアドバンテージがあります。他の人よりも多くの情報を手に入れることができますもんね。
大手に勝つために独自求人を準備してるので掘り出し企業があるかもしれません。もし検索して興味がなければ、何もしないで放置でOK。
とにかく登録だけしとけば
データベース検索できるからねー
専門学校と同等の就活「エージェント型サービス」で「企業ガチャ」を回避!
求人検索の注意点は、「企業ガチャ不可避」です。
あなたが検索しても、就職した先輩なんて知りませんから、
- あなたが採用されるかレベル感が分かりません
- あなたが働いていける社風なのか分かりません
よって、
学校求人と一緒で「業界に詳しい」「就職した先輩を知っている」人に相談する必要があります。
「エージェント型就活サービス」は、専門学校の先生と同じで、たくさんの先輩利用者を色んな業界に内定させた経験と実績があります。
「料金無料」のサービスが沢山あります。就職できれば企業さんから紹介料を頂くビジネススタイルです。
「紹介料のために、てきとーにぶち込まれるの?」って不安になりますよね。ナイスです。
「違約金なし」のサービスでは、就職が決まらなくてもOK。自分が納得行ったら応募すればOKです。
登録をしたら、詳しい希望を聞くために電話で「無料相談」が実施されます。「無料相談」で終わっても大丈夫。「無料相談=利用確定」ではないので安心してください。
「ぼくに合った企業ってありそうですか?」
って無料相談で一度聞けばおっけー
他業界への就活対策 | 「仕事を覚えるか」が一番重要
- 「専門分野と違う業界への就職志望なんて不思議に思われるんじゃ?」
- 「専門分野と違う業界とかスキル不足なんじゃないかなぁ…」
たしかに会社や人事担当者によります。
しかし、専門分野への面接試験でも、専門外でも注目される点は同じです。
企業側が気にする点 | 私のアドバイス |
---|---|
★仕事を覚えていけるか | 「一度でも」アルバイトをしていればOK |
一人暮らしできるか | 「土日だけでも」家事手伝い・夏休みだけでも一人暮らしすればOK |
人間関係に問題はでないか | 「友達はいますか?」に「います!」と答えればOK |
健康であるか | 「ウォーキングしてます」でOK |
今回は専門外分野への就職なので「仕事を覚えて行ける」アピールが一番重要になってきますね。
専門でも専門外でも
働いていけるかが注目点だよねー
面接対策1 「専門外分野の仕事を覚えていけますか?」
何よりも「強い意志で働き続けそうか」が一番の審査ポイントです。
- 学校やアルバイトで何を学んだか明確に
- 専門分野に未練がないのか
- 業界と企業をどのように決めたのか
- 就職した後のビジョンの明確さ
アルバイトをしていれば「専門分野の仕事を覚えていける」と証明できます。
逆にアルバイトをしていないのは最悪。
- 実家でバイトしてない…「暇なのに何で?働く気あるの?」
- 一人暮らしでバイトしてない…「親の負担軽くしないの?」
かならず「一度でも」アルバイトしておきましょう。
もし、早々に「専門業界以外に就職しようかなぁ」と思っていたなら、インターンシップでも良いですね。
アルバイトとインターンすれば
面接でまず困らないねー
面接対策2 「一人暮らしができますか?」
県外就職だったら必ず聞かれます。県内就職であっても、一人暮らしを始めるでしょう。会社から遠いと、梅雨・災害・渋滞で出勤に影響がありますからね。
学生時代は、寝坊で遅刻・頭痛腹痛で欠席を気軽にできました。
しかし就職したら毎日安定して始業時間には出勤していることが前提です。学生さんのように気軽に当日に「休みます」「様子を見るので遅刻します」なんて言えないですよ。
一人暮らしをすれば、家事だけでなく、学校の登校時間への生活リズムの証明になります。
実家暮らしなら、土曜日だけでも料理・自分のだけでも洗濯をしておきましょう。
夏休みに、住み込みのリゾートバイト、家具付き賃貸で一人暮らしをしても良いですよ。
宿や施設・飲食などの観光業がメインです。「リゾバ.com」と「アルファリゾート」が有名なので、もし気が向いたら一度検索してみてください。
学生さんも心細いよねー
だから練習しとこー
面接対策3 「友達はいますか?」
絶対に「うっ」「友達っていえるんかな?」と止まらないでください。
嘘でもデマカセで良いので「います!」と答えましょう。
「友達」認定のハードルを「知り合い」にまで下げてください。
就職すれば学生みたいな「趣味が一緒」「いつもつるむ」友達なんてい要らないです。職場では経歴・年上年下・男女・生活が全然違う人と連携して仕事をしますからね。
学生さんって
友達ハードル高いよねー
面接対策4 「健康に問題はないですか?」
絶対に「うっ」「ときたま頭痛で遅刻したなぁ」と止まらないでください。
就職したら毎日安定して始業時間には出勤していることが前提です。
またぽっちゃりぐらいならまだ大丈夫ですが、BMIと血圧は気をつけてください。「ウォーキング」で良いので運動してる、「アルバイト」で良いので動けるアピールをしてください。
身体が一番大事だよー
今後も気をつけてねー
他業界への就職を考える時の「2つの注意点」
他業界への就職は、自分で動かないとうまくいきません。
以下2点には特に注意をしてください。
- ニートとフリーターになるのは薦めない
- 業界選択は一生の問題「学校選び」よりよく考えて!
「新卒」採用は
日本では一回きりだからねー
就職しないでニート・フリーターになるリスク
以下のグラフは、黄色がニートさん人口、青色がフリーター人口です。
フリーターは20代前半で激減、ニートさんはぜんぜん減ってませんね。
- ニートは絶対にNG、抜け出せなくなります!
- フリーターは、20代前半までに抜け出すように!
「自分探し」はほどほどにしましょう。
自覚してないかもですが、今までは「学生特権」と「学校の後ろ盾」で優遇されていたんですよ。
しかし、フリーターやニートさんになったら、あなた個人にどんな強み・価値があるのかはよく考えてくださいね。
自分だけで切り開くのは
大変だよー
業界選択は「学校選び」よりも慎重に!
専門外の業界選びは、専門学校の学校選びよりもよく考えてください。
あなたは、専門学校を選んだのに、2~3年経って「業界間違えた~」「学校間違えた~」と少なからず思ってるわけですよね。
キツメな言葉を使いますが、
たった2~3年を見通せず、たった2~3年を貫けなかったって自覚を持っておきましょう。
だって、次の「就職業界選び」、あなたの人生を2~3年どころか、10年とか30年とか方向が決まっちゃうんですよ。
今度の選択は
人生最長の影響だねー
もし、「IT業界向いてなかったから、運送業で~」って逃げて軽い気持ちで選んで、また「業界間違えた~」ってなるんではと、とっっっても心配します。
しっかり、業界のことを知ってください。
しかし、専門学校の先生は、専門業界外を詳しく分かりません。
そこで、アルバイトやインターンシップで実際に働いてみるか、エージェント型サービスで教えてもらうしかないんです。
今度こそ「長く続けられる進路選び」をしてくださいね!
次は貫ける選択を
頑張ってみよー
まとめ | 学校指導と外部求人のサポートを組み合わせよう!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
ありがとー
さくっとまとめますね。
- 専門外就職は、専門学校では珍しい方だが、大学では当たり前
- 立派に「専門卒」になれたんだからOK
- ただし学校求人では選択肢が数社しかなく、業界も企業も選べない
- エージェント型サービスで、広く業界のことを教えてもらおう
じゃ またー